【オリックス】「髪の毛とともに、昨日のことを忘れた」丸刈り紅林弘太郎が2安打で初の連勝!3位浮上
◆パ・リーグ オリックス6―3日本ハム(14日・京セラドーム大阪) オリックス・紅林弘太郎内野手(22)の“厄落とし”には即効性があった。「髪の毛とともに、昨日のことを忘れたので。サマーカット、ということで」。前日(13日)の日本ハム戦(京セラD)での自身初の3失策を反省し、丸刈りに。この日はさっそく3、5回、得点につながる中前打を放った。2安打1四球で今季チーム初の連勝に貢献。お立ち台こそカスティーヨと太田に譲ったが、衝撃度はヒーロー級だった。 前日の試合後。球場の風呂場で初勝利の宮城と2人になった。「今シーズンに入ってから、あんまり吹っ切れてなかったので。気合を入れ直すという意味でも、いいタイミングだと思った」。同学年の左腕は3年前に0・5ミリを経験済み。丸刈り頭の「先輩」に頼み、“断髪式”をした。 きれいな3ミリは高校時代以来で照れ笑い。「比嘉さんのバリカン、借りちゃいました…」とチーム最年長投手への事後報告が許されるのも、愛されるキャラクターだからこそだ。いつも三遊間を組む宗には「攻めたエラーもある。数字だけだから取り返せる」と背中を押され、無難に3度ゴロをさばいた。 不思議な魅力と勝負強さを持つ正遊撃手。グラウンド内外で「思い切り」を見せた孝行息子に、中嶋監督は「知らないっすよ。勝手に(丸刈りに)して。俺がやらせた、みたいになるから。やめてくれっちゅうの、ほんとに」と苦笑いした。 他5球団との対戦が一巡した。2カード連続勝ち越しも今季初で、5位から一気に3位浮上。紅林も、オリックスも気持ち良く再加速できる。(長田 亨)
報知新聞社