富士・吉原商店街“名物” 「十四番」唐揚げ金賞 全国「塩だれ部門」初応募で受賞
富士市吉原の「唐揚げ十四番」が今月、人気投票企画「第15回からあげグランプリ」(日本唐揚協会主催)の塩だれ部門に初応募で金賞を獲得した。吉原商店街にかつて存在したビアガーデンの名物だった味が、全国の唐揚げファンをうならせた。 全国から753店の応募があり、本戦には174店が進んだ。同部門28店の中からネット投票で、金賞の15店が選ばれた。同協会によると、初応募で本戦に進む店は少ないという。 十四番の唐揚げはニンニクやショウガなどを使わず、複数の塩を配合した味付けで鶏のうまみを引き出す。片栗粉に塩を混ぜた衣の二度揚げがザクザクとした食感を生み、商店街の店舗のほかイベント会場でも行列を作るほど、市内外で人気を集める。 十四番は審査員の試食による最高金賞決定戦に進んだが、受賞はかなわなかった。店主の鈴木大介さん(36)は悔しさをにじませ「ビアガーデンで働いた父から受け継いだレシピは変えない」と信念は堅い。最高の状態での提供を目指し、審査に向けた仕込み方などを研究するという。
静岡新聞社