石破茂と山崎拓が「料亭会合」の中身を大暴露!本当は呼ぶはずだった「総理候補」の名前
上川陽子が失言をまったく気にしていない理由
―他に候補者は? 「あの会合では亀井静香さんが『上川陽子を呼ぼう』と言ったんだが、誰も賛成しなかった。おそらく誘っても来なかっただろう。 僕は茂木敏充とは親交がないけど、党内でえらい評判が悪いと聞いている。褒める奴がいない。人間関係がダメなんだな」 意中の石破以外の候補はバッサリと切り捨てた山崎氏だが、亀井氏に一目置かれる上川はどのような動きを見せているのか。5月18日、地元・静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性か」と豪語し、炎上。発言の撤回に追い込まれた。 「上川さんは最近やたら女性アピールをしている。言うまでもなく『初の女性総理』を意識してのことです。その流れで失言をしてしまった。要は総裁選を意識しすぎたんです」(自民党関係者) とはいえ、上川本人は炎上したことを意に介する様子はない。総裁選に向けて、挽回の機会はいくらでもあると考えているからだ。 「上川さんは紛争予防や平和構築の議論に女性の参加を促す『女性・平和・安全保障(WPS)』という概念を掲げて、女性参画を推進していくつもりです。こうしたビジョンの策定には笹川平和財団の有能な女性ブレーンが関わっていて、総裁選の際には、歴代総理には打ち出せなかった『上川ビジョン』を大々的にアピールすると見られています。 麻生さんも岸田さんの次は、上川さんに禅譲するしかないと考えている。麻生さんが嫌う石破さんが出馬する気なら『初の女性首相』の看板で対抗するしかないからです」(同前)
まさかのダークホースが出現
山崎氏に「人間関係がダメ」と厳しく指摘された茂木はいま、仲間集めに必死だ。6月19日には、'12年初当選組、いわゆる安倍チルドレンの同期会「いいくに会」の総会で、ゲストとしてスピーチすることが決まっている。 「懇意にしている『いいくに会』会長の大西英男さん(元安倍派)にお願いして呼んでもらったそうですが、大西さんといえば、過去に『がん患者は働かなくていいのではないか』との暴言を吐き、謝罪に追い込まれた『失言男』。党内では終わった人と見做されており、そんな相手にも頭を下げなければならないほど、茂木さんには細い人間関係しかないのかと失笑を買っています」(元安倍派中堅議員) その茂木のもとを離れ、虎視眈々と総裁の座を狙っているのが、ダークホースの加藤勝信元官房長官だ。5月16日に動画配信サイト「ニコニコ生放送」の番組に出演し、総裁選への意欲を問われると、「求められるものがあれば、応じていく」と述べ、出馬を匂わせた。 「加藤さんは地味なキャラクターを自認しており、岸田総理がパフォーマンスばかりで失敗している今こそ自分が表に出ていくべきだと思っている。私利私欲に走る総裁候補ばかりのなか、若手を中心に加藤さんを支持する声は少なくない」(前出・自民党関係者) 「ポスト岸田」候補が動きを表面化させ始め、収拾のつかない事態に陥っている。そんななか、岸田総理の右腕を務める森山裕総務会長は「そう遠くない時に、可能性がある」と解散を匂わせ、党内を牽制している。 「ただ森山さんは昨年秋にもさんざん解散を匂わせ、何もなかったことから、『解散オジサン』と揶揄されています。今回もまたか、という感じで誰も真に受けていません」(自民党若手議員) すでに「ポスト岸田」レースの号砲は鳴った。しかし、総裁候補が熱をこめるのは内輪へのアピールばかり。これでは自民党が国民から見放される日も近い。 (文中一部敬称略) 「週刊現代」2024年6月1日号より ・・・・・ 【つづきを読む】「小心者すぎる」「アイツだけは許せん」…自民党「大物議員」が党内で総スカン! 「総裁なんてなれっこない」人望ゼロのワケ!
週刊現代(講談社)