女優・木南晴夏さん「子どもが生まれてから、仕事が贅沢な時間に感じるようになった」|美ST
私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。
24間家事育児に追われる日々を経験して、仕事が息抜き、自愛時間であることに気が付きました
お話を伺ったのは……女優・木南晴夏さん 《Profile》 1985年8月9日、大阪府生まれ。2004年に俳優デビュー後、様々な映画・ドラマ・舞台などで活躍。近年は「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「おいハンサム!!」、「ブラッシュアップライフ」、「セクシー田中さん」などに出演。 私にとって自愛とは、自分をいたわり癒すことよりも“自分磨き”寄りのイメージかもしれません。興味があることを追求したり、学んだり、趣味を究めたり、物事を深掘りしていく感覚に近いかな。パンが好きだからありとあらゆるパン屋さんを巡って、その結果パンの本を出させていただいたり、「キナミのパン宅配便」というサービスを開始したり、語学が好きなので韓国語や英語を勉強したり。幅広く関心を持って貪欲に学びたがるバイタリティの源は、芝居への探究心ともリンクしていますし、演じることにも繋がっています。 そんな私も子どもが生まれて、自分に使える時間が激減しました。独身のころはすべての時間を自分のために使えたので、時間に対するありがたみの感覚も大きく変わりました。例えば昔は仕事の時間は仕事を頑張る時間であって、それはそれで大変だなと思っていたのに、今は仕事が息抜きだったり、気分転換だと感じるような贅沢な時間だと思うまでに(笑)。 家にいると座る暇もないほど動きっぱなしになってしまうので。子どもと向き合うのはエネルギーが必要で、あまりの慌ただしさにイライラしてしまうことだってあります。こちらを見ていないなと思ってこっそりトイレに行くと「ママどこー?」とギャン泣きする声が(笑)。ゆっくりトイレにも行けないようなママ業ですが「しょうらい、ママとパパとけっこんする!」なんて可愛いことを言ってくれたりもして。 私が大事にしたい“自愛の学び時間”も限られている日々ですが、今しかできない子育てや、仕事の時間も含めて、その瞬間瞬間をきちんと味わう、二度と戻らない今を楽しむこと。それも自愛のひとつだと思っています。