森川葵、岡田准一、新田真剣佑、横浜流星 意外な“大会出場”経験のある俳優たち
俳優とはきわめて大変な職業だ。芝居の中で求められればどんな無理難題にも挑戦しなければならない。時には役に合わせて新たなスキルを獲得しなければならないことも。だからこそ、並外れた“特技”は大きな武器となる。今回はそんな特技にフォーカスし、意外な“大会出場”経験のある俳優たちを紹介したい。 【写真】『どうする家康』で月代姿を披露した岡田准一 まず挙げたいのが、11月28日に放送されたバラエティ番組『それって!?実際どうなの課ゴールデン2時間SP』(中京テレビ・日本テレビ系)で大きな話題となった女優の森川葵だ。森川はこの番組を通して挑戦した「スポーツスタッキング」という種目でメダルを獲得する。「スポーツスタッキング」とは、プラスチック製のカップを決められた型に積み上げたり崩したりして速度を競う競技だ。森川は同番組で過去に「スポーツスタッキング」に挑戦し、並ならぬ習得スピードで一気に日本を代表する選手にまで駆け上がる。 そしてこの度、韓国で行われた「スポーツスタッキング」のアジア大会に出場し、団体種目「3-6-3タイムリレー」で1位、「ダブルス」で2位、個人種目の「3-6-3」で3位になり、金、銀、銅メダルを獲得した。以前から、同番組内で「金魚すくい」「クレーンゲーム」「テーブルクロス引き」「ヨーヨー」「アーティスティックビリヤード」などに挑戦してきた森川。その習得の速さは度々話題となっており、どんな新しいことでもすぐに習得し、難易度の高い技を難なくこなしていくことから「ワイルド・スピード森川」と異名がつくほど。この勘の良さと、桁外れの集中力こそが、森川を女優として一気に開花させた所以だろう。 岡田准一、玉木宏がブラジリアン柔術の世界大会「ワールドマスター柔術選手権2023」に出場したことも記憶に新しい。この大会で岡田と玉木は、惜しくも2回戦で敗退。しかし世界大会で1回戦を勝ち抜くだけでも、相当の実力者であることは間違いない。特に岡田は、アクロバットを強みにするV6(2021年に解散)でアイドルとして活躍した経験もあり、身体能力の高さはデビュー当初から折り紙つき。V6の楽曲「Darling」の際にはメンバーの長野博の肩の上から見事な後方宙返りを披露していた。そしてカリ、ジークンドー、USA修斗の3種類の格闘技でインストラクターの資格を取得し、今もなお技を磨き続けているのだ。 この格闘技への情熱は、アクションの芝居でも大いに役に立っている。映画『ザ・ファブル』シリーズや『ヘルドッグス』(2022年)などで迫力満点のアクションを披露し、作品に貢献した。また、『ヘルドッグス』では技闘デザインも兼任しており、アクションの振り付けも担当。特技を活かし岡田にしかできない芝居を確立している。 意外性で言うと、新田真剣佑と松坂桃李の大会出場だろう。新田は正体を隠して秋葉原のポケモンカードゲーム大会に出場し、見事優勝。また、遊戯王好きで知られる松坂は、スマホゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』で最高ランクの“キング”に君臨し、ゲーム内の世界大会であるKCカップにも参加しているようだ。(※)昨今では、カードゲームやeスポーツの世界で密かに活躍する芸能人も多い。熱中して取り組める精神力は、芸能界を上り詰める上でも役立っていることだろう。 ほかにも、大会出場ではないものの映画『春に散る』(2023年)でボクサー役を演じた横浜流星は本作での役作りをきっかけにプロテスト(4回戦)を受けて合格。プロボクサーのライセンスを取得した。横浜は中学3年生の時に、極真空手の世界大会で優勝した実績もあり、突き抜けた身体能力をアクションの芝居に役立てている。 集中力、センス、情熱、そして勝負強さが問われる大会やコンクール。そこで結果を残せる人物というのは、やはり表舞台で圧倒的な力を魅せられる底力のある人たちなのだろう。これからもプライベート、仕事の両方で輝かしい成績を期待したい。 ■参照 ・https://www.wssajapan.com/topics/sportstacking/ ・https://realsound.jp/tech/2018/10/post-261055.html ・https://realsound.jp/tech/2021/02/post-708925.html
Nana Numoto