ワールドシリーズ制覇のド軍がLA凱旋 日本時間2日には36年ぶりに市内パレード
【ロサンゼルス10月31日(日本時間11月1日)=丹羽美佳子通信員】米大リーグで大谷翔平投手(30)と山本由伸投手(26)が所属するドジャースが、ワールドシリーズ制覇から一夜明け、試合が行われたニューヨークからロサンゼルスにチャーター機で凱旋(がいせん)した。地元放送局は空港到着からドジャースタジアムまでを空撮で中継するなどフィーバーが加速。11月1日(同2日午前3時開始)には、1988年以来36年ぶりの優勝パレードを実施する。 2020年以来、4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇に地元ロサンゼルスではドジャースフィーバーが巻き起こっている。シリーズ制覇の祝宴が終わると、ナインは試合が行われたニューヨークを深夜に出発。2機のチャーター機がロサンゼルス国際空港に到着する様子を、FOX11LAなどの地元放送局がヘリコプターから空撮し、テレビ放送やユーチューブ配信で生中継した。 「新しいチームに来て、最高の終わり方ができた。最高の一年だった。最後まで勝ち切れてこのチームを誇りに思う」 そう喜びを語っていた大谷。胴上げ投手となったビューラーがトロフィーを掲げてタラップを降りる場面などをカメラが追い、移動用のチームウエアに帽子をかぶった大谷の姿も捉えられた。中継は空港から選手と家族、球団スタッフを乗せたバス6台がドジャースタジアムに到着し、解散するまでの一部始終を追った。ドジャースタジアムのメインゲートには、ファンが集結。自家用車に乗り換えた選手にサインを求めたり、ハイタッチを交わすために車を取り囲む場面もあった。 11月1日には午前11時(日本時間2日午前3時)からロサンゼルス市内で優勝パレードを実施する。ドジャースタジアムを出発し、ダウンタウンを周回する45分のコース。優勝パレードは前回勝った2020年は新型コロナウイルス禍で行えなかったため、1988年以来36年ぶりとなる。その後はドジャースタジアムでファンを集めて祝賀イベントを開催する。 ロサンゼルス近郊のスポーツショップでは、早くもシリーズ制覇記念グッズが店頭に並んだ。ディックス・スポーティング・グッズのマネジャー、ロビーさんは「日本人や日系人も多く買いに来ている。売れ行きは好調で(関連商品で)25万ドル(約3800万円)に到達すると予想しています」と笑顔で語った。
11月中旬からは表彰が始まり、大谷の選出が有力視されるリーグ最優秀選手(MVP)は最終候補者が11日(同12日)に、受賞者が21日(同22日)に発表される。大谷、ドジャースを巡る狂騒曲は続く。