移籍市場で苦戦…大分トリニータ、低迷脱出できるのか?片野坂知宏新監督を直撃
サッカーJ2、大分トリニータの新しい監督に2021年までチームを率いていた片野坂知宏氏が就任。かつて成績不振からシーズン途中に解任されましたが、「J2へ降格させ、その悔しい気持ちともう一度J1へ復帰させたい」という強い思いから指揮官として戻ってきました。3年ぶりに描く“シン・カタノサッカー”とは――喉をからし、どん底も経験した名将を直撃しました。 【写真を見る】移籍市場で苦戦…大分トリニータ、低迷脱出できるのか?片野坂知宏新監督を直撃 3年ぶりに指揮を執る片野坂知宏新監督は2016年からクラブ歴代最長の6年にわたり監督を務め、リーグ史上初めてチームをJ3からJ1まで昇格させました。しかし、最終年度はJ2に降格しました。その悔しさを晴らしたいと監督復帰を決めました。 (片野坂知宏監督)「ただいま帰ってきました。懐かしいですし、やはり良いですね。帰ってきたなあという感じもします。目標としてはJ1昇格を目指したいと思います。ただ簡単なことではないのは十分にわかっています」 ■60得点でJ1昇格プレーオフ圏内の6位以上に照準 昨シーズンのトリニータは攻撃的なサッカーを目指すも主力のケガが相次いで戦術を貫き切れず、54得点に対し失点が56と上回り、順位は9位と低迷。2年連続でJ1昇格に届きませんでした。 (片野坂監督)「守備の部分の粘り強さであるとか、体を張るとか失点を減らすことによって得点が54点だったんですけど、それ以上の60得点を目指していけば必ず勝ち点3につながるんじゃないかなと思う」 今年の目標は勝ち点が60で60得点・40失点。最低でもJ1昇格プレーオフ圏内に入る6位以上に照準を合わせています。片野坂監督はガンバ大阪の指揮官や解説者を経て自身のサッカー観を磨いてきました。3年ぶりのトリニータで“シン・カタノサッカー”を浸透させます。 ■「強さ・高さ・走力」に磨きをかける (片野坂監督)「シン・カタノサッカーは、守備はある程度前でボールを奪いにいくっていうところと最後のゴール前のところではやっぱり粘り強く体を張る。そして今はシームレスで途切れのないサッカーが主流になってきている中で、強さや高さが求められ、そして走って戦わなければいけないと思う」