<勇敢・豊川/紫龍・愛工大名電>’24センバツ 選手紹介/9止 /愛知
■豊川 ◇投球術と高い制球力 柴田啓汰投手(1年) 「打たせて取るピッチングで試合の流れを呼び込みたい」。こう話す左腕は、最速127キロの直球とスライダー、チェンジアップを織り交ぜた投球術と高い制球力が武器。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 冬の間にオーバースローからサイド気味に投法を変更。紅白戦で猛アピールし、ベンチ入りを勝ち取った。直球のスピードを上げるためウエートトレーニングにも取り組む。 名古屋市出身。将来は「人からたくさんの信頼を得る」人物を目指す。好物はすし。 ◇最速142キロ、投げ下ろす 森陸投手(2年) 身長179センチから投げ下ろす最速142キロの力強い直球と、打者の手元で落ちるスプリットを織り交ぜた投球で打者を手玉に取る本格右腕。 長いイニングを任されてもスタミナを切らさないよう、この冬の練習では重点的に投げ込みをした。「センバツでは自分の投球で相手打者を抑えていきたい」と大舞台での登板を見据える。 三重県大紀町出身。将来の夢は柔道整復師。好きな食べ物は手羽先。 ◇広い守備範囲、判断力 糸魚川司外野手(2年) 守備範囲の広さと50メートル走6・1秒の快足を誇る。昨秋の公式戦では一塁コーチを務め、ランナーに指示を出し、勝利を陰で支えた。 入学を決意したのは、チームの充実した練習施設にひかれたからだ。「センバツではベンチに入っていない選手の思いを背負って泥臭く勝ち進み、優勝旗を豊川に持って帰りたい」と意気込む。 岐阜県中津川市出身。将来の夢は自衛隊に入隊すること。好きな食べ物はすし。 ◇右サイド、多彩な投球 林優大投手(2年) 右サイドスローから投げ込む直球はシュート回転して右打者の内角をえぐる。スライダー、フォークも織り交ぜた多彩な投球術で相手打者を翻弄(ほんろう)する。 この冬はウエートトレーニングに力を入れ、直球を最速130キロまで伸ばした。チームのリードオフマン林優翔の兄。兄弟で甲子園の土を踏む夢がかなった。「登板したら何があろうと無失点に抑える」と闘志を燃やす。 愛知県岡崎市出身。将来の夢はしんきゅう師。好物はすし。 ■愛工大名電 ◇ベンチプレスで95キロ 吉田剛外野手(1年) 鹿児島県・奄美群島にある徳之島に住んでいた小中学生の頃、島に強化合宿で来た愛工大名電の選手たちを見て「自分もレベルの高い中でプレーしたい」と進学した。体が強く、ベンチプレスでは95キロを持ち上げる。 昨秋の県大会初戦で低めの変化球を拾って右越えに三塁打を放つなど長打力もあり、冬場に磨いてきた。「センバツでもチームを勢い付ける」と語る。 鹿児島市出身。将来の夢はプロ野球選手。好物はハンバーガー。 ◇50メートル走6.0秒の俊足 山口竜二朗外野手(2年) 「野球経験のある父を超えたい」との思いで入学した。50メートル走6・0秒の足を生かした走塁と守備範囲の広さが持ち味。センバツでも機動力を発揮する。 課題は打撃とし、顔がぶれないようフォームを試行錯誤した結果、際どい球にも食らいつけるようになり、三振が減った。昨秋の東海大会決勝で敗れた豊川に「甲子園でリベンジしたい」と話す。 名古屋市出身。プロ野球選手になるのが夢。好きな物は「イチゴ味の食べ物」。 =おわり