西武に近づく西鉄時代の球団ワースト記録「そこを勝ち切るか、勝ち切らないか」渡辺監督代行も14安打14残塁の80敗目に沈痛な表情
◆オリックス3―2西武(3日、ほっともっとフィールド神戸) 西武は、既にCS進出の可能性が消滅している。だからといって単なる消化試合ではない。この屈辱をバネに、今季の残り試合での経験を近未来の〝糧〟にすべく、戦い続けないといけない。 ■〝31年ぶり夏休み〟松井稼頭央さん近影が話題【写真】 3番に25歳西川愛也、4番は27歳佐藤龍世、5番が27歳平沼翔太と若きクリーンアップを組んだ。ファームで83試合に出場、10本塁打を放った25歳の渡部健人は5月14日以来の1軍復帰で6番。まさに来季以降をにらんだ打順だが「つながりという部分では、なかなかうまくいかなかった」と渡辺監督代行が振り返ったように、1回無死一、二塁では西川に送りバントを命じたが捕飛となり失敗。渡部も3三振とクリーンアップ3人での4安打を含め、打線は14安打を放ちながらも14残塁の拙攻で2点止まり。競り合いを落としての1点差負けに「そこを勝ち切るか、勝ち切らないかというところだと思う」と渡辺監督代行も沈痛な表情だ。 先発髙橋光成も7回途中で降板。これで白星なしの11連敗と、投打がうまくかみ合わなかった今季80敗目。前身の西鉄が71年に記録した84敗が球団のシーズンワーストだが、避けたかった〝屈辱の歴史〟も近づいてきた。
西日本新聞社