【NMB48 衣装図鑑】『らしくない』白間美瑠&矢倉楓子着用衣装を徹底解説!ふわふわ王道アイドル衣装に原かれんもメロメロ
大阪・なんばを拠点に活動する「NMB48」。かわいいだけでなくお笑いもこなす親しみやすいアイドルグループとして、メンバーたちはモデル、グラビアアイドル、作家など、あらゆるジャンルの前線で活躍している。 【写真】「らしくない」白間美瑠着用衣装。振りに合わせた装飾にも注目! そんなメンバーの個性を彩ってきたのが、オリジナルの衣装たち。この記事では、その多種多様な形や色、制作の裏話をご紹介!NMB48の衣装デザインからスタイリングまでを担当する松永麻里さんにたっぷりとこだわりを語ってもらう。 月替わりで登場する案内人は、TikTokで「NMB48衣装図鑑」と称して衣装の細部や着脱方法を紹介しているれいこちゃん(前田令子)と、将来は“自分のブランドを持つ”という夢を抱き、アパレルブランドとのコラボやメンバーの衣装作りも経験したことがあるかれんたん(原かれん)の2人。一体どんな制作エピソードが飛び出すのか?第15回は、かれんたんが案内人。10thシングル「らしくない」の歌唱衣装を紹介する。(2023年撮影) ■すべてが“NMBらしくない”。新世代のWセンターを彩ったふわふわ衣装 白間美瑠さんと矢倉楓子さんがWセンターを務めた同楽曲。衣装にはリボンやファーなど、キュートな装飾が詰め込まれている。 「タイトルや歌詞のとおり『らしくない』をテーマに、思い切りそれまでの“NMBらしくない”衣装を目指しました。前作まではさやかちゃん(山本彩)がセンターだったけど、この楽曲は“次世代”と言われていた2人がセンターだったので、イメージをガラッと変えて甘々かつふわふわに。振りも、さやかちゃんがセンターのときとは全然違う雰囲気ですよね」 センター2人の衣装は、色から装飾まで、すべてが特別仕様。オリジナルプリントの生地には、それぞれ「Miru」と「Fuko」の文字があしらわれている。 「センター以外の衣装の生地には、選抜メンバー全員の名前をランダムに入れています。自分の名前しか入っていないのは、センターの2人だけ。通常、衣装には誰のものかわかりやすいように名前タグを付けていますが、この衣装だけはタグがなくてもわかりますね(笑)。形はセンター2型、それ以外は5型で、袖やデコルテのデザインが違います」 ■飛び跳ねる振りで揺れるファー、名前入りの生地…こだわり満載! ここからは、かれんたんと松永さんによる対談タイム。登場したときから「このお衣装大好き!」を連発していたかれんたんから、たくさんの質問が寄せられた。 原「私は『らしくない』のお衣装が本当に大好きなんですが、ライブなどパフォーマンスのときに着させてもらったことがないんです…。なかなか『らしくない』の割り振りに当てはまらなくって、みるさん(白間美瑠)の卒業コンサートでふうこさん(矢倉楓子)が来られたときも私は入っていなかったんです。他のメンバーがこのかわいいお衣装を着て歌っているのを、ずーっと見ていました。フィッティングしているメンバーを見ながら『いいなぁ』とか、『私やったらどのカラーを当て込んでもらえるんかなぁ』ってわくわくしながら、いつか着られる日を楽しみにしてるんです(笑)。カラーは何パターンあるんですか?』 松永「センターだけはピンクとブルーの1色ずつで、他のメンバーは4色展開ですね。でも、袖や首元、裾のファーの色がメンバーによって違うので、組み合わせは16通りぐらい。カラフルにしたくって!」 原「私はピンクが好きなので『絶対ピンクがいい』って言いたいところですけど、水色も着たくなってしまうくらい、このお衣装のすべてがほんまに大好きなので、全パターン着てみたいです!4色もあるなら、これからライブで4回以上は着たいですね(笑)。いつかセンターのお衣装も着られるようになりたい!目標のひとつです。このお衣装、じっくり見たら、生地にロゴが入っているんですね」 松永「そんなふうに言ってもらえてうれしい!そう、『NMB』と『Fuko』って文字が入っています」 原「すごーい!じゃあ、これはふうこさんのお衣装やから入ってるんですね」 松永「オリジナルプリントで入れました。センター以外のメンバーの衣装には、『NMB』と選抜メンバーの名前が入っています」 原「え、そっちにも入ってるんですか?知らんかった!ファンの方も近くで見ることがないから、あまり知られていないですよね。生写真の撮影で着させてもらったことがあったんですけど、気づけませんでした。そのときは水色×紫のお衣装だったかな?ちょっとお姉さんっぽいパターンのものでした。もう、全部がかわいいから全部着たい!私やったらどなたのお衣装が似合うと思いますか?」 松永「『らしくない』は全体的にかれんたんの得意なタイプの衣装だから、正直どれでも似合うと思います!(笑)」 原「うれしいです。振りも歌詞も曲も大好きやのに、なかなか着られなくって悔しい(笑)。アイドル感満載なふりふりが、“『らしくない』と言えば!”って思いますね」 松永「それまではさやかちゃんがセンターだったから、衣装はさやかちゃんベースのイメージでデザインしていましたが、この楽曲は『次世代』と言われていたみるちゃんとふぅちゃんがWセンターで、“NMBらしくない”というテーマで作らせていただきました。MV用に作った衣装じゃなくて撮影が終わってからの制作だったので、ぴょんぴょんと跳ねる振りがよりかわいく生かされるようなデザインと装飾を考えました」 原「MVは制服っぽいお衣装でしたよね」 松永「あの制服も、“お嬢様学校”っていう今までにないテーマだったので、お上品な長め丈感のスカートと、ブラウスには細めの長いリボンを合わせました」 原「NMB48といえば、短いスカートにチェック柄ですもんね」 松永「すべてにおいて“NMBらしくない”でしたね(笑)」 原「それが珍しくて、めちゃくちゃかわいいです。最近、短い丈のふりふりのお衣装は他のアイドルさんのお衣装でも減ってきているから、より一層懐かしいというか。よく見ると、肩もキラキラですね!」 松永「プリント生地の色めはもちろん、ハート柄やネームの字体なども徹底的に“かわいい”のど真ん中を目指しました(笑)。そしてさらにそのプリント生地の上に、一見ストーンのようにも見える繊細なスパンコールが施されたオーガンジーを重ねて、キラキラ感を増しています。そういったベース生地から抜かりなくかわいい装飾にこだわった衣装です。それまでの“NMBらしくない”も、360度とことんかわいく“ザ・アイドル”に思い切り振り切ると一気にNMBらしくなって。みんな、本当にかわいく着こなしてくれていましたね!」 ■似ているようで違う2人を引き立てる“ザ・アイドル”感 原「ふうこさんとみるさんがWセンターということで、お2人からの意見はありましたか?」 松永「『今までにないような“ザ・アイドル”でぶりぶりなかわいい衣装がいい』と要望がありました。また、2人とも『センターだから帽子をかぶりたい!』と言っていて。みるちゃんはベレー、ふうちゃんはミニハット。色も変えることによって、それぞれの良さが出たかなって思います」 原「似ているようで全然違う、お2人の良さがグッと引き立っています」 松永「みるちゃんとは、ピンクの中でも似合うピンク色を相談しながら決めました。ふぅちゃんは色白なので、こういう水色がとても映えて似合っていましたね!」 原「髪型をボブにされていた時代もあったなって、このお衣装を見たら思い出します。このお衣装、メンバー人気もめちゃくちゃ高いんですよ!」 松永「この連載でみんながよく言っている“非日常感”って、きっとこういうことだよね?」 原「はい!NMB48に加入させてもらえたから着られる、ずっと見ていた憧れの、お姫様になれる瞬間というか。アイドルになれる瞬間ですね。レッスン着でレッスンしているときと、ステージに立ってお衣装を着てるときは全然違って。同じパフォーマンスをしているはずやのに、お衣装を着たらスイッチが入ります。めちゃくちゃかわいくて大好きなお衣装なので、なかなか着られなくて恋しいです(笑)。たくさん付いているファーも大好きなんですよね~」 松永「このファーは、羽まみれになりながら夜な夜な手付けしました(笑)」 原「ふりふりする振りが多いから、ファーがあるのとないのとでは全然違いますよね」 松永「そういえば、早替え用のコートもあるの。知ってましたか?」 原「知らないです!見たことあるような気もするんですけど…」 (※この取材のあと、かれんたんは別の撮影で着用済み) 松永「テレビに出演したときに、メドレーでAKBさんの楽曲から『らしくない』を歌い継ぐために、一瞬でパッと羽織れるように作りました。5着あるんだけど、そのときしか着用してないんです(笑)」 原「えーっ!もったいないですね~!」 松永「せっかくだから、使っていきたいですね!」 原「コートだから冬にぴったりだし、MCのときとかに着てたら素敵だなって思います!」 アイドルらしさ満載の衣装にメロメロだったかれんたん。細かいこだわりも知って、さらに着たい欲が刺激された様子だった。次回はかれんたんが、インパクト抜群のド派手でポップな衣装を紹介する。ゲストには、新チームを引っ張るあのキャプテンが登場。お楽しみに! 取材・文=上田芽依 撮影=福羅広幸 【松永麻里 プロフィール】 東京生まれ。1995年に大妻女子大学短期大学部家政学科卒業。 奇抜な衣装とメイクでパフォーマンスユニットとして活動後、2010年12月よりNMB48の衣装を担当。現在は吉田朱里など、卒業したメンバーのスタイリングも行っている。
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