鯉吹かし「心地よさそう」 阪内川で泳ぐ 殿中育成会が68匹 三重・松阪
5月5日の「子供の日」を前に、三重県松阪市内を流れる阪内川の上空に色とりどりのこいのぼりを泳がせる風物詩「殿町中学生鯉(こい)吹かし」(市殿町中学校地区青少年育成会主催=森田眞伍会長)が19日から始まった。今年で24回目。5月7日までの期間限定で、川に沿って吹く風になびき、68匹のこいが心地よく泳ぐ光景が見られる。 生徒たちや同育成会員同士の交流、川の環境美化を目的に毎年行われているこの時季の恒例行事。西之庄町から内五曲町にかけて、川をまたぐ形で4本のワイヤが張られ、各ワイヤに17匹ずつ取り付けられている。こいは全て寄付によるもので、毎年大切に扱われている。 初日の19日は、同会12人が午前9時から準備を始めた。ワイヤに1匹ずつこいを取り付け、川をまたぐように設置。午後3時ごろからは、殿町中の生徒会の役員6人も駆け付け、ワイヤが巻かれた巻き取り機のハンドルを回して設置を手伝った。こいのぼりは徐々に上空に上がり、風になびいて気持ち良さそうに泳いでいた。 生徒会長の宮原悠真君(3年)は「松阪で14年間生きてきて、地域に貢献できるのがうれしいです。色とりどりのこいのぼりが泳ぐ様子は圧巻で、感動します。夢が教師なので、今度は先生の立場で関わりたいです」と目を輝かせた。