【公演レポート】OWV浦野秀太・ZOC藍染カレンら多彩なジャンルの才能輝く、SEPT10周年「WORLD BROKER」開幕
浦野秀太(OWV)、藍染カレン(ZOC)らが出演する「SEPT presents『WORLD BROKER』」が、6月21日に東京のこくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロにて開幕した。 【画像】SEPT presents「WORLD BROKER」ビジュアル SEPTは、杉浦タカオが主宰する“音楽と演劇をMIXした次世代型エンターテイメントユニット”。SEPT10周年を記念した新作第1弾となる今回は、“クライム”ファンタジーが立ち上げられる。出演者には浦野、藍染のほか、__(アンダーバー)、まなこ、すずきゆい、山崎雅志、ピコ、ウチクリ内倉、今村美月、やみえんら、歌手・ミュージシャン・俳優・ダンサーといったさまざまなジャンルで活動する面々が名を連ねた。 紅葉(浦野)は、目を覚ますと知らない場所にいた。そこは、過去から受け継がれる音楽を守る旧体制勢力・“歌華身命”と、新たな音楽を作る新体制勢力・“ORES DAWN”という、2大勢力が対立する世界。紅葉は、世界を司る神から、楓(藍染)と共に、世界を1つにする任務を任せられ……。 持ち前の明るさが真っ直ぐな性格の紅葉に似合った浦野は、周囲に翻弄されていた紅葉が、徐々に自らの意志で行動していく様を力強く演じた。紅葉と反対に影のある楓を演じた藍染は、ある思いを心に秘め、他者と距離を置く楓の心の機微を、芝居や歌で繊細に表現した。 本作では、楽器を演奏するメンバーも、1人ひとりが役名を持ち、物語の人物として生きる姿が見どころだ。__(アンダーバー)扮するダンデが率いる歌華身命では、メンバーの三味線奏者やテナーサックス奏者が激しい演奏を披露し、和の音色でORES DAWNを挑発。一方、山崎演じる丹左が率いるマフィアのORES DAWNは、バイオリニストとギタリストを軸とした、重厚な音楽で存在感を示した。 2つの陣営が勢ぞろいして火花を散らす場面では、浦野、藍染らの歌唱の中、若手メンバーがダンス、殺陣、アクションをシームレスに繰り出したり、演奏メンバーが楽器を弾きながら激しく踊ったりと、出演者たちの多才さを生かした迫力満点のシーンが届けられる。 なお本編終了後には、日替わりメンバーによるエンディングライブが行われ、本編で登場した楽曲の違った表情を味わえる。エンディングライブでは、ペンライト使用や声出し応援が可能となっているので、最後まで存分に楽しんでみては。 公演は6月30日まで行われる。なお既報の通り、29日13:00開演回と18:00開演回、30日12:30開演回と17:00開演回では、映像配信が実施される。 ■ SEPT presents「WORLD BROKER」 2024年6月21日(金)~30日(日) 東京都 こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロ □ スタッフ 総合プロデュース・脚本:杉浦タカオ 演出:ウチクリ内倉 音楽監督:okamu. 振付:後藤健流 □ 出演 浦野秀太(OWV) / 藍染カレン(ZOC) / __(アンダーバー) / まなこ / すずきゆい / 山崎雅志 / 西田祥(BUDDiiS) / 皆瀬翔 / 後藤紗亜弥 / 古謝那伊留 / 大津夕陽 / HARUYOSHI / 華奈 / 宮本親臣 / 打出菜摘 / 浜崎正太郎 / 小俣一生 Gt.:優介(摩天楼オペラ) Vn.:後藤泰観 T.sax:篠原望 三味線:近藤千晶 Gt.:叶真 / hoto-D Ba.:Ayano Dr.:AtsuyuK!(.(dot)any) ウチクリ内倉 / 緑川リク / 笹川大輔 / 今村美月 / やみえん / ピコ ※山崎雅志の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。