ハンドボール女子、五輪予選直前の対戦相手変更 日本協会は冷静「粛々と準備」
日本ハンドボール協会は10日、パリ五輪女子世界最終予選(11~14日、ハンガリー・デブレツェン)で日本と12日の第2戦で対戦予定だったカメルーンが渡航に必要な書類手続きを順守できかったため、代わって英国が出場すると発表した。日本協会はスポーツ報知の取材に「直前ということでびっくりはしているが、粛々と準備を進めていくしかない」と冷静に受け止めた。 日本協会に対戦相手変更の通知が届いたのはこの日朝。カメルーンが渡航に必要な査証を取得できず、国際ハンドボール連盟(IHF)は規定に従い、他のアフリカ大陸の国の出場を検討したが、いずれの国も参加することができなかった。そのため、IHFが試合に参加可能な状況であった英国に出場権を与えることを決めたという。 変更はハンガリーで調整中の代表チームにもすぐに情報共有され、既に英国の対策に取りかかっている。日本協会によれば、英国とは公式戦での対戦経験がなく、12年ロンドン五輪前に練習試合で戦ったのが最後。映像も含めてデータが乏しいことは不安材料ではあるが、決して強豪国ではなく、試合日程に変更もないことから、日本側として「大きく準備が変わることはないと思う」との見解を示した。 五輪最終予選は4チームによる総当たり戦で、日本は11日にスウェーデン、12日に英国、14日にハンガリー(いずれも現地時間)と対戦。上位2チームが出場権を獲得する。日本は開催国枠以外では1976年モントリオール五輪以来の出場を目指している。
報知新聞社