<解説>「無職転生」 3つのターニングポイント 新章「転移迷宮編」はどうなる?
エリスとルイジェルドは突然、顔色を変えて震え始める。オルステッドは、初対面のはずなのにエリスとルイジェルド、さらにはルーデウスの父・パウロのことをよく知っていた。一方、ルーデウスのことは知らない様子。オルステッドが「ヒトガミという単語に聞き覚えはあるか?」と質問し、ルーデウスが「あります! たまに夢に出てきて……」と答えると、突如オルステッドが襲いかかる。“デッドエンド(出会えば死ぬ)”とも呼ばれるほどの強さを誇るルイジェルドがあっという間に負けてしまい、エリスの攻撃もまるで歯が立たない。ルーデウスは殺されかけてしまう。
ヒトガミとは、ルーデウスの夢の中に現れ、助言を与えてくれる謎の存在。ルーデウスは元々、うさんくさいと感じていたが、この事件をきっかけに疑惑を深める。自身の力のなさを実感したエリスはその後、ルーデウスの元を去り、修行の旅に出る。ルーデウスは、愛し合っていたはずのエリスに捨てられたと思い込み、廃人のようになってしまう。ルーデウスだけでなく、エリスにとっても大きなターニングポイントとなった。
なお、仮面の人物は、ルーデウスの“前世の男”と同じ世界から転移してきたナナホシという日本人で、ラノア魔法大学でルーデウスと再会することになる。
◇捕らわれたゼニス 久々のロキシーも!
「ターニングポイント3」は第2期の第18話。ラノア魔法大学でルーデウスは、フィットア領転移事件に巻き込まれた幼なじみのシルフィと再会し、結婚する。ルーデウスは、妹のノルンとアイシャを引き取ることになり、最初はルーデウスに心を開かなかったノルンも兄を少しずつ慕ってくれるようになる。シルフィが妊娠するなどルーデウスは幸せな日々を過ごしていたが、ターニングポイントが訪れる。
ルーデウスの母・ゼニスの捜索を父・パウロと共に続けるギースから「ゼニス救出困難・救援求む」という手紙が届く。ルーデウスは、パウロたちのいるベガリット大陸の迷宮都市ラパンは遙か遠くで、母を救いたいという思い、妊娠中の妻、妹たちへの思いの間で揺れ動く。ノルンが自分の代わりに救出に向かおうとする姿を見たルーデウスは、旅立つことを決意する。