時代を切り裂け!「Out Hedge Vol.10」スペシャル対談 ──t.taishi × イワネスインセイン
いよいよあさって、2024年1月28日(日)に神奈川県・川崎市の宮前市民館で開催される「Out Hedge Vol.10」。 2017年12月にスタートしたこのイベントは、シーンの流れに順応しながら少しずつ形を変容させ、唯一のナンバーイベントとしての地位を確立。 ついに節目の10回目を迎えることになる。 このうち過去8回の関東での開催にあたって、ディレクターとしてそれぞれ4回ずつの優勝経験を持つYUTTY KINGDOM. のt.taishiと、Dye you in my hueのイワネスインセインの二人が対談。 初回から振り返り、彼らは今のOut Hedgeをどう見ているのか。 イベントへの、そしてダブルダッチへの考えや思いを熱く語ってくれた。
聞き手はイベントオーガナイザーのYUTTY (YUTTY KINDOM.)が務める。
Out Hedgeの“原点”
2017年12月、“垣根(Hedge)を超える(Out)”という思いで生まれたこのイベント。初回は形式が少し異なり、参加者の学生がシャッフルされ、シーンで活躍するOBOG(現在のディレクターポジション)の元に集うという企画だった。 ■t.taishi (以下: タイシ) 主宰のユッティから「イベントをやりたい」って相談してもらって、お笑い芸人の「ドリームマッチ」みたいなものを提案したんだよね。 OBOGも組み合わせは抽選で、参加する選手も抽選でチームを組んでみたら面白いんじゃないかなって。 ──(ユッティ) ダブルダッチ界には規模の大きい大会はあるけど、第三の付加価値をつけられるイベントをやりたいなって思いがずっとあって。 タイシの意見をもらって「上と下の世代を繋ぐイベント」というのは面白そうだなって思って、走り出した気がする。 ■イワネスインセイン (以下: イワネス) その時期、ユッティさんがよく「イベントやりたい」って言ってたのを覚えています。 Vol.1の時はクルーバトル形式でしたよね? ──そうだね。Vol.1はまだ今のナンバー制度ではなく、最前線で活躍するOBOGのもとに、参加者が抽選で集まってチームを組むという仕組みでした。 そしてイワネスの言う通り、ショーケースではなくクルーバトル形式だったんだけど、タイシのチームが優勝していたよね。 ■タイシ そうだったね。一緒に組んでくれたOBのトモキ(You Know Who)が良かった。 だけど参加者は大学1年生・2年生ばかりで、しかも大学から始めた子たちばかり。 「俺ら若手ばっかりだけど勝ったぜ」って言った記憶がある。 ■イワネス 覚えてますね。僕もOBとして参加していましたが、タイシさんの言っている通りだし、悔しかったのを覚えてます。バトルに慣れていなかったのでムーブが作れなさすぎて(笑)。 でも逆に練習していて、ショーケースだったら良いものができるんじゃないかな?と思った記憶があります。 ──参加者やOBOGの負担を考えてクルーバトル形式にしたんだけど、意外とショーケースの方が楽かもとか、なんなら「負担が増えてもショーをやりたい」って声もあり、それならと2回目からはショーケース形式にしました。 ■イワネス その時は関西の同期で上京してきたカスヤ(FLY DIGGERZ)と組んで、やっぱりショーは得意分野だったから、結構良いものができた手応えがあったんです。 本番当日も初っ端でカマして、想像以上にお客さんも盛り上がってくれて、結構色めいていたんです。 けど、蓋を開けたら後の出番のタイシさんたちが更に良いものを作ってきていて、またタイシさんに持っていかれちゃったなと。しかもOB枠はタイシさん、たった1人で。