入団会見で決意を述べた筒香

５年ぶりにＤｅＮＡへ復帰した筒香嘉智外野手（３２）が１８日、お披露目された。今季から３年契約を結び２年目までの推定年俸３億円。山崎康晃投手と並ぶ最高額で、球団はさっそく回収大作戦に打って出ている。 【写真】公開入団会見でＤｅＮＡに復帰した筒香に声援を送る観客ら 通常の入団会見は横浜市内のホテルや球団事務所で開くが、この日は本拠地・横浜スタジアムの内野席を無料開放。球団発表で約９６００人が詰めかけ、うち１０００人が開門前から列を作った。 会見後には、自身が２００９年に入団した頃を振り返り、「空席が目立っていたが球団の努力もあり、アメリカに行く頃は毎試合満員だった。選手は幸せだと思いますよ」としみじみ。会見はＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで一部生配信されたが、わざわざファンを球場に足を運ばせる形を取った球団の思惑は大成功した。 古巣復帰をアピールすべく、球団は民放テレビ、ラジオ４局に筒香の単独インタビューをセッティング。５分間の時間制約を設けながらも「写真撮影、グッズサインＯＫ」と寛大な対応に、在京テレビ局スタッフは「優勝したときに選手がホテルの部屋に設けられたテレビ各局ブースを回る〝引き回し〟をやってるみたい。球団も筒香を少しでも露出したい意図を感じた」と説明する。 今後、筒香は２軍戦で調整し、１軍昇格を目指す形となる。「過去は振り返る時間はない。ポジションを奪いに行くだけ」と裸一貫で出直しを図る。球団としてもファン人気の高い背番号「２５」に支払った高額年俸は早期に回収できる見込みが立っただろう。（山戸英州）