警察や自衛隊などが参加して航空機事故に対応する大規模な訓練が、１０月２４日、鹿児島空港で行われました。 降りしきる雨の中、旅客機に見立てたバスに一斉放水する大型の化学消防車。 火を消し止めると、負傷した乗客役の人たちが、消防や自衛隊に救出されました。 ２４日、鹿児島空港の駐機場で行われた航空機事故対応総合訓練。 １年おきに実施される大規模なもので、警察や自衛隊など４７の機関から１５０人が参加しました。 消火活動が終わると救出活動が始まり、けが人を現場で判断した治療の緊急度ごとに分けて搬送したほか、警察が検視を行って死者の身元を確認する訓練も行われました。 訓練の目的は、参加機関の情報共有や連携の確認で、各地から集まった医療チームがホワイトボードの前で相談しながら、受け入れ先の病院を決めていく場面もありました。 鹿児島空港事務所長・永藤成明空港長 「航空機事故は天候を選ばないので、実際の事故の場合には本日よりももっと条件の悪い活動が想定されるので、その意味では実践的な訓練になった」