ジェーン・スーさん「50歳手前になったら、元カレと穏やかに再会できた」と語った20代での介護、父との関係|美ST
美ST「50代」特集で堀井美香さんと
元カレとまさかの再会。最高の男友達であり同志です
なんと昨年、31歳で大失恋した相手と再会し、再びお付き合いすることになったんです。約20年ぶりに再会したら恨みもつらみもなくなっていて、「やっぱりこの男とはウマが合うな」と、素直に思ったんですよ。お互い色々な経験をしてきたから大人になっていて、私が何したって引いたり制したりせず、いつもご機嫌だから一緒にいて楽しい。同じものを見て同じところにツボったり、バカ笑いできる。男と女というより、同志に近いかな。 遠距離恋愛なので頻繁に会う機会はありませんが、だからこそ会える時間を大切にするし、会えた時は思いっきり楽しもうって思いますね。昔のように恋の駆け引きみたいなことは全くしなくなったし、お互い心が安定しているからラクです。
24歳で母が逝去。事業に失敗した父と暮らした30代
大失恋よりもっと前の話ですが、レコード会社に就職してすぐ、両親がともに体調を崩し入院することになったため、半年間介護休職することに。その後、父は回復し退院できたものの、母は私が24歳の時に亡くなりました。まだ64歳でした。最愛の母を突然失い、悲しみや喪失感や孤独感に打ちひしがれていましたが、唯一の家族である父と、激しくぶつかり合いながらも母を悼むことで、そういった感情も少しずつ薄れていきました。 ですが、私が35歳の時に父の事業を手伝うために実家に戻ってからが壮絶でした。私が背負わなくちゃいけない借金はないと聞いていたのですが、借金がない代わりに売上もあまりなかったんです。つまり、生活していくためのお金がぜんぜん足りない。気づけば子供の頃から住んでいた家は既に人手に渡っていました。賃貸料を支払って住んでいたのです。古い家で維持費もかかり、賃貸料も結構な金額だったので、結果的に私の貯金を切り崩すことも多々ありました。悲しくて情けないといった感情と抑え切れない怒りが同時に込み上げてきて、父との対立は激化しました。このままでは生活も立ち行かなくなると思ったため、2人で実家を退去し、それぞれ別々の場所で暮らすことにしました。本当にハチャメチャな父親ですよ。まぁ、これが本やドラマになったから結果オーライでしたけどね! そんな父親も齢85歳。先日急に倒れて救急で運ばれたと病院から連絡がきたので、真剣にヤバイと思ったのですが、単に何も食べてなくて空腹でフラッっと座り込んだだけ。どこもケガしてなかったんですよ!何とも人騒がせな!でも、何でもなくてよかったです。別々に暮らしているので心配はいつもしてますが、お世話をして下さる方がいるようなので助かってます。