加藤シゲアキが文豪・夏目漱石を演じるテレビ熊本「郷土の偉人シリーズ」32作目
加藤シゲアキ(NEWS)が明治の文豪・夏目漱石を演じる。TKUテレビ熊本が1993年から毎年、郷土熊本の偉人の生涯を取り上げてきたドキュメンタリードラマ形式の特番「郷土の偉人シリーズ」の32作目だ。1月19日にFNS系列九州7局同時ネットで「夏目漱石~吾輩が愛した肥後の国より~」(午後4:05)と題して放送される。放送後、見逃し配信も予定されている。 漱石は熊本県の出身者ではないが、英国へ留学する前の4年3か月を過ごした。家庭を築き、第五高等学校(現在の熊本大学)の教壇に立ち、文豪としての精神的ルーツを育んだとされる。
番組プロデューサーを務めた同局報道編成制作局編成制作部担当部長の山本健太氏によると「『郷土の偉人シリーズ』で熊本出身ではない人物を取り上げたのは32作目にして初めて。しかし文豪・夏目漱石が英語教師として熊本で過ごした4年余りは彼の人生の中で重要な時間であったことは間違いありません。本作では『吾輩は猫である』、『それから』など有名な作品が熊本での生活・経験から着想を得たのではないか? というストーリーのもと劇中劇でいくつかの作品の再現シーンを取り入れることにもチャレンジしています」と胸を張る。
加藤が同局制作番組へ出演するのも初。「加藤シゲアキさんには『神経質で気難しい』という印象を持たれがちな漱石のチャーミングな部分を演じていただきました。ヒゲの加藤さんのビジュアルを解禁すると、ファンからの反響がとても大きかったです。ロケでは熊本県内各地を転々とする撮影スケジュールが非常にタイトでしたが、クランクアップ後に加藤さんが自身のSNSで『熊本が好きになった』と投稿してくださり、スタッフ一同とても喜んでおります」と明かした。撮影は2024年11月20日から25日。過去の作品と同程度の期間だという。撮影場所は熊本市を中心に玉名市、宇城市、和水町、鹿北町など県内5市町で行われた。
共演陣も見逃せない。「妻・鏡子を演じた北乃きいさん、漱石の先輩で同僚を演じた竹財輝之助さん(熊本出身)らの豪華な方々にご出演いただいています。加えて、ストーリーの案内役に黒猫を起用していて、その声をアニメ『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役や『ドラゴンボール』のフリーザ役でおなじみの中尾隆聖さんに雰囲気たっぷりに吹き込んでいただいている点にも注目です」と山本氏は添えた。