ワッペンで被災地支援 小松の小坂さん、収益の一部を寄付
小松市向本折町の小坂美優さん(27)は、能登半島地震の被災地を支援するため、オリジナルデザインのワッペン販売を始めた。自身が鍛錬を続ける柔道の関係者を中心に協力が広がり、既に100枚以上が売れた。収益は被災地に贈る予定で、購入者が柔道着に貼り付けて稽古や試合をし、復興支援の機運盛り上げにもつながっている。 小坂さんは、柔道に取り組む社会人でつくる「桜木会」に所属し、市武道館で稽古を重ねている。市消防団員も務め、昨年は市消防団総合訓練に女性で初めて出場した。 ワッペンは直径7センチで赤、青の2色あり、裏面はアイロンのり付き。不死鳥の絵柄が描かれ、無限を意味する「INFINITY」の英字が記されている。かつて小坂さんを指導した吉田さくらさん(47)がデザイン制作に協力した。1枚2千円。売り上げの一部を震災復興に寄付する。 小坂さんが稽古している市武道館で、ワッペンを貼り付けた柔道仲間が稽古に励む姿が見られ、小坂さんは「柔道愛好者に限らず、幅広い人にワッペンを付けてもらい、震災復興をみんなで盛り上げたい」と話した。