資源エネ庁、夏に向け、電源開発・松浦火力の運転前倒しを要請
資源エネルギー庁は29日、電源開発(Jパワー、東京都中央区)に対し、夏場の電力需要に間に合うよう、今年3月の定期点検中に事故を起こした同社の松浦火力発電所2号機(長崎県松浦市、出力100万キロワット)の運転開始を前倒しするよう要請した。 この事故で、同社から電力の融通を受ける九州電力などは、夏場の電力不足を懸念していた。同庁によると、同発電所で3月28日、低圧タービンロータが落下し、損傷する事故が起きた。同社は29日、復旧状況と今後の見通しについて、同庁に報告した。 報告を受け、同庁は電源開発に対し、部分運転のできる限りの前倒しを要請。本格運転についても来年夏に間に合うよう、できる限りの前倒しを要請した。また、電源開発以外の各電力会社に対しても、火力の総点検に万全を期すよう要請した。