「すごい技術」北野武監督も絶賛 古代エジプト旅する大型XR体験施設、横浜に12月開館
ゴーグルを使い現実世界と仮想空間を組み合わせる「クロスリアリティー(XR)」技術により、古代エジプトを旅する趣向の体験型エンターテインメント施設「イマーシブ・ジャーニー」が横浜に誕生する。まるで映画の中に飛び込んで自由に歩き回るような没入体験を楽しめるアトラクション。21日の発表会見で、映画監督の北野武さんが「すごい技術だ。とにかく面白い」と絶賛した。 【写真】ゴーグルを着けてXRプログラムを体験する北野武さん。北野さんの視点が後ろの画面に映っている ■圧倒的な没入感 XR専門の映画制作会社「シネマリープ」(東京都品川区)が、飲食店やエンタメ施設などを集めた横浜駅東口の「アソビル」(横浜市西区)に12月1日開設する。約1千平方メートルのフロアで、最大約80人が同時に体験できる。 第1弾の作品「ホライズン・オブ・クフ 古代エジプトへの旅」は、女性ガイドの案内でピラミッドの内部を見学するうち、神の化身であるネコが現れ、「死者の船」に乗り4500年前のエジプトへいざなわれるという、45分間のプログラム。砂漠に点在する遺跡を「巨人の視点」で見渡したり、クフ王の葬儀に立ち会ったりする場面が圧巻だ。 同作品はフランスのXR制作会社「エクスキュリオ」が2022年に公開し、世界15都市で150万人以上を動員している。同社は他に「生物の進化」や「印象派絵画」をテーマにした作品も制作しており、横浜の施設でも今後、プログラムとして追加される見通し。 ■「体験してから現地へ」 発表会には、作品の翻訳を監修したエジプト考古学者の吉村作治さんも登場し「多くの人にピラミッドのミステリーを体験してほしい。これを見てから現地に行くべきだ」と太鼓判を押した。吉村さんと親交のある北野さんは「海外渡航が難しい人でも、新しい技術で日本にいながらエジプト旅行を楽しめる」と魅力を語った。 シネマリープの大橋哲也社長は「1つのXRコンテンツを同時に大人数で体験できる点がここの強みだ。新ジャンルのエンタメとして普及させたい」とし、年間10万人規模の集客を目指すという。 入場チケットは平日4千円、土休日5千円。4人以上のグループは割引あり。
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