マスターカード、増収率見通しを引き下げ-カード支出額が予想下回る
(ブルームバーグ): 米決済処理ネットワーク大手マスターカードは、通期の増収率見通しを下方修正した。1-3月(第1四半期)の同社決済ネットワークでの支出額は市場予想を下回った。
1日のプレゼンテーションによると、2024年通期の純収入の伸び率は2桁台前半の下限になる見込み。従来ガイダンスは2桁台前半の上限だった。1-3月の同社決済ネットワークでの支出総額は2兆2900億ドル(約361兆円)と前年同期比で8.6%増加したものの、市場予想の2兆3200億ドルを下回った。
1-3月の調整後利益は1株当たり3.31ドルで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の3.23ドルを上回った。
マスターカードと同業ビザは1-3月に、加盟店などの事業者に課す決済手数料「スワイプフィー」に上限を設けることで同意。事業者側には5年間で300億ドル以上のコスト節減が見込まれ、反トラスト訴訟の決着としては過去最大級となった。
ビザとマスターが決済手数料引き下げへ、加盟店は300億ドル節減 (1)
原題:Mastercard Cuts Forecast as Network Spending Misses Estimates(抜粋)
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Paige Smith