ドジャース・大谷翔平投手（ＡＰ）

　１６日（日本時間１７日）にレンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンのグローブライフフィールドで行われるメジャーリーグのオールスターゲームのスタメン野手を決めるファン投票最終投票の結果が３日（日本時間４日）発表され、ナ・リーグ指名打者部門ではドジャース・大谷翔平投手（２９）が４年連続４度目のスタメン出場を決めた。 【写真】最近“悪顔”がマイブームの大谷翔平 　リーグ最多得票の選手が出場を決める１次投票では、ナ・リーグは一塁手のハーパーがトップに立ち出場が決定。指名打者部門でトップだったが、リーグ３位だった大谷はシュワバー（フィリーズ）との最終投票に進み、一騎打ちを制した。大谷はオールスター出場について「それはもちろん出たいですね。ファン投票も特別だと思っているので、そこで出るのが選手としては一番うれしいんじゃないかなと思います」と話していた。 　ドジャース１年目でメジャー７年目の大谷は今季、ここまで２日（同３日）終了時点で８３試合に出場し、２７本塁打と打率３割２分がリーグトップで２冠。６４打点もトップのボーム（フィリーズ）と４差の３位で、三冠王も視野に入る活躍を見せている。６月は月間ＭＶＰこそならなかったが、１２発を放ち、球団新の１０試合連続打点をマークするなど調子を上げた。 　大谷はこれまでの３年間で、オールスターは６打席で４打数１安打の打率２割５分で長打はなし。日本人選手のオールスターでの本塁打は、０７年にイチローが放ったランニング本塁打が唯一で柵越え本塁打はいまだにない。ＭＶＰも同年のイチローだけ。大谷には日本人初となる柵越え本塁打、２人目のＭＶＰの期待がかかる。 　オールスター前日に行われる本塁打競争については前日２日（同３日）の試合後に「（昨年９月に手術を受けた右肘の）リハビリがあるので、なかなか（スイング数などの）ボリュームも多いですし、今回は出ない方向で進むんじゃないかなと思います」と辞退する方向を示していた。 　◆大谷のこれまでのオールスター 　▽２１年（デンバー）　投手は選手間投票５位、ＤＨはファン投票で選出され、史上初の二刀流出場。球宴前日の本塁打競争には日本人初出場も初戦敗退。「１番・投手、ＤＨ」で先発し、１回無安打無失点で勝利投手になったが、打者ではシャーザーの前に二ゴロ、バーンズの前に一ゴロの２打数無安打。 　▽２２年（ロサンゼルス）　投手はＭＬＢ機構推薦、ＤＨはファン投票で選出。投手の登板、本塁打競争の出場は体力面などを考慮して回避したが、「１番・ＤＨ」で先発。「Ｆｉｒｓｔ　ｐｉｔｃｈ，　Ｆｕｌｌ　ｓｗｉｎｇ，」（初球をフルスイングする）と宣言して打席に入り、カーショーの初球を中前安打もけん制死。２打席目はマスグローブから四球を選んだ。 　▽２３年（シアトル）　初めて１次投票でリーグトップの得票で、最終投票に進まず出場決定。先発投手でも選手間投票５位で選出された。右手中指の爪とマメの状態を考慮して投手の登板と本塁打競争は回避し、試合では打者のみの出場。「Ｃｏｍｅ！　ｔｏ！　Ｓｅａｔｔｌｅ！」（シアトルに来て！）の大合唱の中、１打席目はゲーレンの前に空振り三振を喫し、２打席目は元同僚のカッブとの対戦では四球だった。