衆院3補選が政権に与える影響は?政治記者が解像度高く解説!
「補選は政権の通信簿」1勝でもできれば可能性が……?
今回の補選が岸田政権に与える影響は、ゲストの両名は「猛烈に大きい。岸田政権の命運が決まるといっても過言ではない」と語ります。 現状の岸田総理の立ち位置は、9月の総裁選での交代は「自明の理」とされています。しかし、4月の補選に1勝でもできれば、「6月に乾坤一擲の衆院解散、信任されれば9月の総裁選もまだ勝てる可能性がある」というほど、今回の補選は大きな意味合いを持つとのこと。 水内氏は、3月27日に公明党の山口代表が語った「来年夏の解散は参院選と都議選があるから近いのはダメ。今選挙をするのは信任を得ていないからダメ」との発言を紹介、4月解散説を打ち切ろうとしたと説明します。石井幹事長も、直近の記者会見で、9月の総裁選後の選挙を匂わせた発言をしていたとのこと。 公明党は、かなり踏み込んで現状の岸田政権にプレッシャーをかけているようです。 今野氏「(山口)那津男さんは優しい。今じゃないよね、来夏の参院選とダブルじゃだめ、秋しかねえだろと」 7条解散など、岸田総理の起死回生策はないのでしょうか。 水内氏「きっしー(岸田総理)って、けっこうタフネスガイじゃないですか。このまま野垂れ死ぬならその前に何かしてやろう、このまま死に絶えることはしない。ので、何かしそうな気もする」 今野氏「7条解散には賛否あるけれど、やることはできるわけですよね」 水内氏「一気に選挙やるって決めたら、その前に犬猿の仲になった茂木さんの首を切って、どかっと(大臣を罷免するなどの)内閣改造をして解散するみたいな……」 最後に、ゲストのお二人の補選の予想は? 今野氏は、「島根で自民党が勝つか負けるかが、岸田政権と今後の自民党の命運を握る」と宣言します。 今野氏「島根はもともとの保守王国で立憲民主党とのガチンコ勝負。今後の衆院選をにらんでも、自民党がどれだけ地方で地力があるのか、ガチのけんかをするのが島根1区。東京15区は都民ファと相乗りだから判定しづらい」 水内氏は、もう少し自民党に厳しい見方を示します。 水内氏「島根は肌感覚でいうと自民党のビハインドが大きすぎちゃって、なかなか背中に追いつくのが難しいんじゃないかなという感覚。島根は負けてしまって、東京15区で形だけでも取りつくろって、次に少しつなげたいというような感じなんじゃないかな」 今野氏「これだけ条件恵まれて負けたら、泉健太(立憲民主党代表)が更迭されるかもしれないね」 最後に、東京15区にお住まいの今野氏は「家族で合わせたら組織票で3票くらいある(笑)家族会議でゆっくり岸田政権の行方を決めますよ」と締めくくりました。 選挙区の皆さん、補欠選挙に行きましょう!