就任1年目で選手権制覇!青森山田の正木監督が3年生の人間的特長を明かす。涙の理由は...「優勝よりも感動しました」【選手権】
コミュニケーション能力と向上心
[高校選手権 決勝]青森山田(青森)3-1 近江(滋賀)/1月8日/国立 第102回選手権の決勝で、青森山田は近江と対戦。33分に福島健太の右足弾で先制すると、47分に追いつかれたものの、60分に米谷壮史の得点で勝ち越し、70分には相手のオウンゴールで加点。3-1で勝利し、見事に2大会ぶり4度目の優勝を飾った。 【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開! 就任1年目でチームを全国の頂点に導いた正木昌宣監督は試合後、戦い抜いた選手たちを称えた。 「選手たちが大舞台でも緊張することなく、今まで1年間、積み上げてきたハードワークと良い守備から良い攻撃を、90分間、徹底してくれた。これが全てだと思うくらい、最後までやってくれました。まだ優勝したという感覚は無いですけども、頑張ってくれた選手に感謝したいという気持ちだけです」 自身は、試合後に目頭を熱くしていた。その涙の理由とは? 「泣かない予定で、2年前の(選手権優勝時、前任の)黒田監督の涙を見て『あ、泣いている』と思っていたんですけども、監督で優勝すると、勝手に涙は出るというところ。 それと最後、笛が鳴るまで、選手たちが走って、戦ってくれていた姿を見ると、『もう、これで見られないんだ』と。そう思うと、優勝よりも、そっちのほうが感動しました」 また、チームを牽引してきた3年生の人間性について問われると、コミュニケーション能力と向上心に言及する。 「今年の選手たち、3年生は全体的に言えることですけども、コミュニケーション能力が非常に高く、向上心がとてつもなく強い選手たちが揃った印象があります。 チームがどうすれば結果を出せるか、個人としてどうすれば良くなるかを、みんなが会話しながら、練習中には、私が話す必要がないぐらい、コーチングが飛び交うような状況でした」 そして「選手たちが、1年間たくましくやってくれていました。みんながガムシャラに目標に向かってやってました」と振り返った。 取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)