釧路市、キツネ被害 対処方法発信 ホームページに情報掲載
クマやシカ、野鳥などの野生鳥獣に関する情報発信について、北海道釧路市は新たにキツネの被害と対処に関する情報を市ホームページ(HP)に掲載した。市への問い合わせなどが多いことに伴う取り組み。担当の市環境保全課は、キツネを見掛けた際はむやみに近づかないよう呼び掛けている。 市の担当窓口には、野生鳥獣に関する市民からのさまざまな相談が寄せられており、市はヒグマやエゾシカの出没情報のほか、カラスへの対応、鳥インフルエンザの発生状況などを含む野鳥に関する情報などをHPに掲載している。 キツネに関しても例年60~70件程度相談が寄せられていることから、市は自衛手段や問い合わせ先を周知することで市の取り組みについて知ってもらおうと、今回初めてキツネに関する情報の発信を行った。 HPには、「庭にキツネが現れて困っている」などよく寄せられる相談について、キツネが近づかないようにするためには木酸液の散布が効果的であることや、餌付けしている人を見かけたら市まで連絡するなどの対応策を示している。また、相談の内容によって市は捕獲用箱わなの設置なども行っており、今年度は32件のわなを設置して子ギツネなど22頭を捕獲。捕まえたキツネは駆除せず、その場所から離れた地域で逃がしているという。 同課の宮本英彦課長補佐は「以前から相談が一定程度あったので、市民周知を目的としてホームページに掲載した。キツネのほかにもカラスやハチなどの相談も多いので、少しずつ情報を更新していきたい」と話していた。 野生鳥獣に関する情報は、市HPの上段にあるくらし・手続きから、ペット・動物―鳥獣(野生生物等)にアクセスして確認できる。
釧路新聞