電気アンカは湯たんぽより光熱費がお得? 就寝時とテレワークの両方に使えそうなので検討しています。
湯たんぽは昔からある暖房器具で、電気を使わずお湯だけで就寝中の足回りを温められます。一方で電気アンカは電気を使って温めるので、電気代が高くつくイメージがあるでしょう。 しかし、お湯を沸かすにも光熱費がかかるため、どちらがお得かはすぐに判断できません。本記事では、電気アンカと湯たんぽを経済面と利便性で比較します。どちらを使うか悩んでいる人は参考にしてください。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
電気アンカと湯たんぽの光熱費を比較
電気アンカと湯たんぽではどちらが経済的にお得と思うかと聞かれたら、電気代がかからない湯たんぽと答える人が多いのではないでしょうか。しかし、湯たんぽは電気代がかからないものの、最初にお湯を沸かすための光熱費がかかります。 そこで、具体的な光熱費を計算して湯たんぽと電気アンカのどちらが経済的か比較してみましょう。なお、電気代の目安単価は(公社)全国家庭電気製品公正取引協議会で公表されている31円/kWh(税込)とします。 ■電気アンカの電気代 電気アンカにはいくつかタイプがありますが、基本的に電気によって足元を長時間温めることができる性能を持っています。そのため、使用中は電気料金が発生します。 電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」の式で計算ができます。電気アンカの電気料金例として、1時間当たりの消費電力量が5.5Wの平形アンカを1時間使用した場合の電気代は、0.0055Kw×1h ×31円/Kwh=約0.17円です。 就寝時8時間使用した場合、電気料金は約1.36円です。就寝時以外にテレワークでも使用したときは、トータル18時間としても1日当たりの電気代は約3.06円です。 ■湯たんぽを使うために必要な光熱費 湯たんぽは熱湯を入れて使用するので、お湯を沸かすための光熱費がかかります。一般的な方法としては、ガスコンロや電気ケトルなどを利用して、沸騰したお湯を湯たんぽに入れます。電気ケトルとやかんで1L沸かす場合の、電気代とガス代は以下のとおりです。 ・電気ケトル(電気代) 消費電力が1250Wの製品で、1Lの水が沸騰するまでの時間が5.5分かかるとした場合の電気料金は、1.25 Kw×5.5/60分×31円/Kwh=約3.55円となります。 ・やかん(ガス代) 都市ガスの場合、北海道ガスによると1立方メートル当たりのガス料金の目安を160円とした場合、1時間当たりのガス代は中火で約22円(1分間は約0.36円)、強火で約38円(1分間は約0.63円)程度になります。また、プロパンガスの場合は都市ガスよりも約2倍の熱が得られ半分ほどの使用量ですむといわれていますが、ガス代は都市ガスより1.8倍程度高くなります。 また、湯たんぽは水道料金もかかりますが、1L当たり0.2円程度といわれています。