peanut butters「新しいボーカルとの出会いで大きく変わっていきそう」
◇アイコンみたいな人を探してます ――個人的には、デジタルEPとして発売した『E-Peanut』のCDジャケットもかっこいいなと思っています。 ニシハラ:あ、この写真、僕がスマートフォンで撮影したやつですね。 ――ニシハラさんが写真を撮られたのですか? ニシハラ:時間がないなかで、焦って撮影したんですよ。それでも、たまたま良い構図になったのでジャケット写真に採用しました。 ――最近、心を揺さぶられるようなことはありましたか? ニシハラ:先ほども話に出たRed Hot Chili Peppersの来日公演に行けたのは、最近でも特に心が震えましたね。レッチリは、僕が子どもの頃にも日本へ来てくれていたのですが、どうしてもタイミングが合わず行けませんでした。でも今回は、東京・大阪の2公演どちらにも参加できたんです。S席を取った大阪では、憧れだった存在を間近で見れて本当に良かったと思いました。 もうひとつは、スピッツさんのレギュラーイベント「豊洲サンセット 2023」に参加アーティストとして呼んでいただいたことですね。草野マサムネさんが、以前からpeanut buttersの楽曲を評価してくださっていたようで……。それでも、最初に出演オファーを受けたときは「スピッツって、本当にあのスピッツ?」となっていました(笑)。 イベント当日、peanut buttersとしてステージに立ったときに、“ようやく本当なんだ”という実感が湧きましたね。とても刺激的な体験でした。 ――昨年は、アイドルやバーチャルシンガーなどへの楽曲提供も活発だったと思います。peanut buttersとして作る曲とは、何か違いがありますか? ニシハラ:peanut buttersとして作る曲は、自分で選んだ穂ノ佳さんに歌ってもらう想定なので、すぐにピタッとハマるんです。でも、やはり楽曲提供となると、もっと繊細なイメージを持ちながら作る必要がありますね。ただ、自分にオファーをもらったからには、楽曲にこだわりを持ちながらやっていきたいと思っています。今後も、楽曲提供の仕事は積極的に受けていきたいです。 ――穂ノ佳さんが一区切りとなり、新しくサポートボーカルの募集を始めていますよね。今回も女性ボーカルを応募要件にしていますが、どのような人が来ることを期待していますか? ニシハラ:peanut buttersといえばボーカルが連想されるような、アイコンみたいな人に来てほしいと思っています。この1年、多くのライブに出演して、お客さんは女性ボーカルに注目していると強く感じたんですよ。 バンドとしては、サポートボーカルの方がこれまで培ってくれたイメージを、今後も継承していくつもりです。ただ、コンポーザーとしての楽曲提供に関しては、男性でも積極的に受けていきたいですね。 ――これまでのサポートボーカルは、ウィスパーボイスが得意なイメージの方だったと思います。声の質に関しては、似たような人を探すのでしょうか? ニシハラ:いえ、聞いてみないとわからないと思っています。自分でも、どのような声が琴線に触れるかわからないんですよね。今後のことは楽しみではありますが、次のサポートボーカルに出会えなければ、解散するかもしれない(笑)。 ただ、新しいボーカルに歌ってもらうための曲は、たくさんストックしています。peanut buttersがどのように展開していくかは、新しいボーカルとの出会いで大きく変わっていきそうです。 (取材:川上 良樹)
NewsCrunch編集部