04 Limited Sazabys（Photo by Yukitaka Amemiya）

3月24日（日）に開催された「ツタロックフェス2024」。04 Limited Sazabysのライブレポートをお届けする。 【ライブ写真はこちら】 ツタロックフェス2024の最終日、MASSIVE STAGEのトリを飾ったのは04 Limited Sazabys だ。会場の端から端まで大勢の人、人、人。照明が落ちて、ステージにGEN（Ba, Vo）、RYU-TA（Gt, Cho）、HIROKAZ（Gt）、KOUHEI（Dr, Cho）が姿を見せると割れんばかりの歓声が起きた。GENが大観衆を前にマイクを握る。「……04 Limited Sazabys！　大トリ！　注目の1曲目は……」からの「swim」で演奏がスタート。序盤から高揚感を鷲掴みにする圧巻のパフォーマンスだった。RYU-TAの「行くぞー！」というシャウトに振り落とされないよう、観客も思い切り声を上げる。GENの「まだまだ一緒に遊べる？」と呼びかけて「Warp」「Galapagos Ⅱ」「Now here, No where」を立て続けに炸裂。そもそもがとてつもない馬力のバンドだが、今年1月から2月まで開催した計11本におよぶ対バン形式の全国ツアーで、マカロニえんぴつ、Saucy Dog、My Hair is Bad、マキシマム ザ ホルモン、BRAHMANなど錚々たる猛者たちを相手にしてきた彼らは、明らかに以前にも増して脂が乗っていた。 「今日のラインナップを見て、新しい良いバンドがどんどん出てきている中、ここに俺たちが置かれている意味をヒシヒシと感じております。この場所は簡単には渡さないぞ、という気持ちでやります」とGENの力強い宣言とともに、中盤戦に突入した。「卒業シーズン、別れを強要される季節。また新しい自分になるために、また新しいものに出会うために、別れて前に進みましょう。未来は明るい！　そんな明る未来からのメッセージ！」と発して「message」で爆音のファンファーレが奏でられた。 ファストでヘヴィーなギターリフから始まる「Finder」でステージは真っ赤に染まり、スモークが噴射され火柱が上がって、さらに攻撃的な彼らのサウンドがフロアに襲いかかる。その雰囲気を緩めることなく「Alien」で畳み掛けて、再びGENがこの日の思いを口にした「キャリア16年目は伊達じゃないってところをちゃんとライブで見せたい。あと、この主催の方が手紙で『このツタロックは04 Limited Sazabysのような存在になりたい』みたいなことを書いてくれてね。出られない年もあったけど、毎年誘ってもらえて。俺らがこのフェスの顔になれたらいいな、と思っております」と士気を高めて歌った「Honey」で、より一層の活気を創出した。眩いスポットライトを受けながら“悲しまなくていいよ”と歌うその姿を見て、改めて善のパワーが強いバンドだと思った。本編ラストは「このいかれた時代を一緒に生きよう」と言い放ち、「Just」を届けた。 そのままGENが「アンコールいいですか？」と言って「midnight cruising」でライブを再開し、「monolith」でGENが“きっともう間違えられないな　2日目の大トリのこのステージ”と鋭い目つきで歌い、RYU-TAが「腹から声出せ！」と檄を飛ばし、HIROKAZがスピーカーの上でギターを掻き鳴らし、KOUHEIが爆撃のような強靭なドラミングを披露。GENが拳を突き上げて「ラスト！　自分自身に生まれ変わる！」と言ってラストナンバーの「Squall」で、興奮と熱狂と恍惚のステージを作り上げると、ゴールテープとも言える金銀のテープが降り注いだ。何度も沸点を更新し続ける、まさにトリに相応しい貫禄のあるステージだった。 ＜イベント情報＞ Vポイント presents ツタロックフェス2024 公演日：2023年3月23日（土）、24日（日） 会場名：幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール 主催：CCCミュージックラボ（株）/ライブマスターズ（株） 企画：CCCミュージックラボ（株） 制作：ライブマスターズ（株） 運営：（株）ディスクガレージ 特別協賛：CCCMKホールディングス（株） / 三井住友カード株式会社