若い選手が活躍 女子プロゴルフ界に県出身の新星・都玲華さん誕生【徳島】
今、女子プロゴルフ界では、黄金世代やプラチナ世代、ダイヤモンド世代といった若い選手たちが次々と活躍し、注目を集めています。 11月、その女子プロゴルフ界に徳島県出身の新星が誕生しました。 徳島市出身、都玲華さん(20歳)。 合格率は約3%のプロテストに合格した、ダイヤモンド世代の原石に迫りました。 11月7日、徳島市のゴルフ練習場に現れた都玲華さんは、常連客のおじさまたちから手厚い祝福を受けました。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「いろんな方がお祝いしてくれて、やっと実感がわいている。すごく嬉しいし、4度目の挑戦でやっと合格することができて本当に安心している」 11月1日、女子ゴルフの最終プロテストで、都さんは全体2位のスコア、エイトアンダーで見事合格しました。 エントリー695人中、合格したのは26人、約3.7%の狭き門でした。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「贅沢な悩みかもしれないが、受かった直後は嬉しい気持ちと悔しい気持ちがあって。やっぱり1位で通過できたあの1打、この1打というのも頭に蘇ってきたので悔しい気持ちがあったが、まずは受かって本当に良かった。ありがたいと気持ちでいっぱいです」 8歳からゴルフを始めた都さん、父親の練習について行ったのがきっかけでした。 生光学園高校では、ゴルフ部の1期生として四国ジュニアゴルフ選手権で優勝するなど、輝かしい成績を収めてきました。 ただ、アマチュアとプロには大きな壁があります。 都さんも高校時代からプロテストを受けてきましたが、合格までは4回かかりました。 そんな都さんですが2024年、プロで戦っていくためのある「力」を身につけたと言います。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「やっぱり技術ももちろんだが、一番は“マネジメント力”。調子や状態が良くないときの方が年間通して多くて、その中でも試合はあるし、スコアをその中で作っていかないといけないときが多い。いかに良くない状態でスコアを作るかにフォーカスして、この1年間取り組んできた。そこができるようになったのが大きい」 この「マネジメント力」を武器に、2024年4月に参戦したプロツアーの一つ下のカテゴリーの試合で、アマチュア選手として史上6人目の優勝を果たすなど大きく飛躍しました。 こうして臨んだプロテスト、緊張感あるラウンドで、その緊張を和らげたのは。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「ハマっているのは80年代の歌を聞くこと、長渕剛さんとか。願掛けみたいな感じで、毎朝『あっ、登場曲』って、永遠にリピートで(父が)流していた。すごい好きで、毎朝ランニングでも聞くし、常に聞いている。プロテストの時もずっと鼻歌を歌っていた、『しゃぼん玉』。みんなに言われた『1人だけなんかニコニコだったね』って。すごく本当に緊張もすることなく、自分がすることに集中するだけだなって、良い意味で集中できていた。そういう意味でも良かった」 進路やケガ、悩んだ時期もありました。 そこで支えてくれたのは両親や恩師、そして徳島で応援してくれる人たち。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「良い報告ができて、たくさんの人に応援してもらえるような愛されるプロゴルファーになりたい。たまに帰ってきたら、阿波弁で話しかけてほしい。近い感じで徳島の人には応援してほしい。でも成績は、はるか上に行きたい」 都さんは11月26日から、2025年のツアー出場資格を得るための大事な試合に臨みます。 徳島が生んだダイヤモンド世代の原石が輝きをましていくのか、これからの彼女の活躍に注目です。 (女子プロゴルファー 都玲華さん(20)) 「『ツアー優勝』、来年の目標です。これからも感謝の気持ちを忘れず、来年は開幕戦から出て、ツアー優勝を目標にがんばりますので、これからも応援をよろしくお願いします」 都選手は同じダイヤモンド世代で、2024年にツアーで8勝を挙げて賞金女王に輝いた竹田麗央選手と同級生で、2人で旅行に行くなど仲良しでライバルなんだそうで、竹田選手に負けない活躍を2025年は期待したいですね。