ダッカ、バングラデシュ、7月19日 (AP) ― 公務員採用特別枠を巡って、これに反対する学生による大規模デモが広がりをみせるバングラデシュの首都ダッカで7月18日朝、学生と警官隊、さらに与党が支援する学生運動家らが衝突した。 　このため市民は家にとどまり、商店の多くが休業。首都では通常見られる交通大渋滞もなく、オフィスや銀行は営業したが、バスの便が制限され、通勤の足に影響を与えた。 　政府の公務員採用制度に反対する学生は、数週間前から抗議デモを繰り広げていたが、今週初めにダッカ大学構内で暴力事件が起きてから、抗議行動がエスカレートしだした。 　16日には6人が死亡した。 　18日朝、大学では授業が休講、学生寮が閉鎖される中、ダッカのBRAC大学付近で学生と警官隊が衝突。警官隊は催涙ガスを発射した。 　学生らは、1971年のバングラデシュ独立戦争で戦った退役軍人の家族のために、政府職の最大30％を確保する割り当て制度の廃止を求めている。 　学生らはまた、この割り当ては差別的であり、独立運動を主導したアワミ連盟のシェイク・ハシナ首相の支持者を利するものだと主張している。   （日本語翻訳・編集　アフロ）