「さよならいずぷー」大阪・泉ヶ丘プール48年の歴史に幕 最後はキャンドルナイトでお別れ
大阪府堺市南区の「泉ヶ丘プール」が8月31日に閉館。1日には同プールで「さよならイベント」が行われ、最後は多くの市民が見守る中、キャンドルナイトなどが行われ、にぎやかに48年の歴史に幕を閉じた。 【写真特集】泉ヶ丘プールの案内図。ドーナツプール、流水プールなどの表記が見られる
跡地には大学医学部などが設置予定
同プールは、泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅から徒歩10分の場所にあり、毎年入場者数は10万人を超えるなど、地元をはじめ多くの市民らでにぎわいをみせていた。しかし、40年以上の営業による老朽化や、2023年に同所に近畿大学医学部などが移転予定となっていることなどから、今回の閉館に至った。
最後はキャンドルナイトでお別れ
1日のイベントは無料開放され、流水プールで手こぎボートやビッグローラーなどが用意され、慣れ親しんだプールで子どもらがいつもと違う遊びを楽しんだ。そして、夜になると「キャンドルナイト」が行われ、ろうそくを入れたびんなどがプールサイドや流水プールでも流され、幻想的な明かりに包まれていた。
市民ら「やっぱりなくなると聞くと寂しい」
近くに住むという40代の主婦は「思い出がたくさんあって、プールに来ない日でもラジオ体操の音が聞こえたり。シーズンになると営業前に行列ができていたのを思い出します。きょうで泉ヶ丘プールが終わりと聞いて高校時代以来に来ましたけど、やっぱりなくなると聞くと寂しいですね。ふだんは夕方までの営業だったと思いますが、きょうは夜に来られて、キャンドルナイトも楽しめてうれしかったです」と話していた。
キャンドルナイトは午後8時前まで行われ、泉ヶ丘プールは市民に見守られながらにぎやかに長い歴史に幕を閉じた。