西山朋佳女流三冠が棋士編入試験の資格獲得 福間香奈女流五冠に次ぎ２人目
将棋の西山朋佳女流三冠（２９）＝白玲・女王・女流王将＝は４日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第１８回朝日杯将棋オープン戦１次予選の１回戦で、先手の阿部光瑠七段（２９）に１０６手で勝利した。これで公式戦の直近での成績が１３勝７敗となり、女流棋士とは別制度の棋士編入試験の受験資格を取得した。女流棋士が棋士編入試験の受験資格を取得するのは、令和４年５月の福間香奈女流五冠（３２）＝清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花＝次いで２人目。 【写真】７連覇を達成した西山朋佳女王 女流王将との三冠を維持 日本将棋連盟によると、棋士になるには養成機関「奨励会」に入って四段に昇段するか、棋士編入試験を受験し合格する必要があり、これまで女性の棋士はいない。受験資格を得るには、男性棋士が参加する公式戦で１０勝以上し、かつ勝率６割５分以上の成績を収めることが条件。西山女流三冠はこの日の勝利で条件を満たした。 試験は棋士５人と対戦し、３勝すれば合格。受験には１カ月以内の申請が必要となる。 西山女流三冠は大阪府大阪狭山市。女流タイトルは１６期。かつて奨励会に在籍し、三段まで昇段したが、令和３年に退会した。
