中国電力「住民説明はボーリング調査期間に検討」 上関の中間貯蔵施設の概要めぐり周辺市町で
山口県上関町に使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設を検討する中国電力は5日、現地でボーリング調査をする半年の間に、施設の概要や調査の状況について同町周辺の市町の住民に説明する考えを明らかにした。 同県周防大島町議会での説明会で、中電上関原発準備事務所の松浦圭記(たまき)所長が述べた。松浦所長は、施設規模や貯蔵量などの詳しい計画ができていない現状を踏まえ、「一般的な説明しかできないが、どのような形で説明すれば理解が進むか社内で検討している」とした上で「調査の進み具合や、こんな施設なんだということを説明できればと思う」との考えを示した。住民への説明の具体的なスケジュールや開催の方法は決めていないとした。 松浦所長たち中電の関係者はこの日、平生町議会も訪問。上関町周辺の1市3町の議会への説明を終えた。議員からは、周辺市町への説明が遅くなったことへの批判や風評被害を心配する声などが出た。 中電はボーリング調査に向け、現地での森林の伐採を1月24日に始めた。調査に必要な期間は「半年間」としている。
中国新聞社