子どもたちに本届け 長井高生がサンタボランティア、募金活動し50冊寄付
長井市の長井高(上浦勤校長)の生徒は、経済的な理由などで困窮している子どもたちに新品の本を贈る「ブックサンタボランティア」に取り組んでいる。校内などで募金活動を行い、今年は絵本や図鑑計43冊を購入して子どもたちに贈った。 この活動はNPO法人チャリティーサンタ(東京)が2017年に始めた。9~12月に全国から本を集め、病気や災害、家庭の事情などで困窮している子どもたちに、クリスマスや誕生日に合わせて贈っている。寄付する場合は全国に1868店ある参加書店で本を購入し、レジでブックサンタの旨を伝える。同校の生徒は22年から協力し、これまで6万8819円を集め、約50冊を寄付してきた。 今年は1、2年生の有志約20人が「長高ブックサンタ」として活動。募金箱や看板、チラシを作り、今月15~17日に校内各クラスのほか、市内のスーパーや道の駅「川のみなと長井」で協力を呼びかけ、6万2084円を集めた。1年山内朱莉(あかり)さん(16)は「昨年よりも多くの人に寄付してもらえたのがうれしかった」と話す。
今後は、校内などで本を集め、市内の児童施設に直接寄付するなど活動の幅を広げたいとしている。1年紺野友愛(ゆうあ)さん(16)は「私も誰かのサンタになりたいと思い、この活動に取り組んでいる。認知度をさらに広げていきたい」と意気込みを語った。