【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): ニューユーク市地下鉄の治安改善に向け、ニューヨーク州のホークル知事は州兵750人を駅構内などに動員する方針を明らかにしました。知事はまた、地下鉄などでの暴力で有罪判決を受けた者の公共交通機関利用を裁判所が禁止できるようにする法改正も目指しています。今年に入って地下鉄では銃撃事件が相次ぎ発生。ニューヨーク市警によると、1-2月の地下鉄内での逮捕件数は前年比45%増の3000件で、その多くが再犯者によるもの。通勤で毎日利用する乗客の一人として、安全は切なる願いです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
さらなる確信必要
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局としてインフレとの闘いで勝利したとの確信を得るまでは性急に利下げに動く考えはないと改めて表明した。下院金融委員会で半期に一度の議会証言に臨んだ議長は、「年内いずれかの時点で」利下げを開始するのが適切になる可能性が高いとしつつ、当局としてまだその用意はないことを明確にした。公聴会ではこのほか、大手銀行を対象とした資本要件引き上げ案が大幅に変更される可能性が高いことを明らかにした。
NYCBが増資
ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は、ムニューシン元財務長官が経営するリバティ・ストラテジック・キャピタルなどから計10億ドル(約1490億円)以上の出資を受けたと発表した。ジョセフ・オッティング元通貨監督庁(OCC)長官を新たな最高経営責任者(CEO)に指名したことも明らかにした。同行は貸倒引当金が予想以上に膨らみ、配当を削減したことを受け、株価が今年に入って大幅に下落。先週には融資審査プロセスに関する内部統制に「重大な脆弱(ぜいじゃく)性」を確認したと明らかにしていた。
バイデン対トランプ
ヘイリー元国連大使が米大統領選共和党候補指名争いから撤退すると表明し、トランプ前大統領の指名獲得が確実な情勢となった。マコネル上院院内総務は共和党候補としてトランプ氏を支持すると表明。最後まで支持を明確にしていなかった党内エスタブリッシュメントもトランプ氏支持でまとまった。トランプ氏とバイデン氏による再対決がほぼ確実となった大統領選について富豪イーロン・マスク氏は、いずれの候補者にも献金しない意向を示した。マスク氏は3日にトランプ氏と面会しており、同氏に献金するとの見方も出ていた。