KLM、CA制服にスニーカーも 乗務中の疲労軽減
KLMオランダ航空(KLM/KL)は現地時間5月6日、客室乗務員の制服規定を見直し、スニーカーの正式運用を始めた。乗務中の疲労を軽減し、業務環境の向上につなげる。 【写真】スニーカーを制服規定に追加したKLM KLMは制服規定で定めるフットウェアにスニーカーを追加。パンツスーツと併用するもので、オランダ発のフットウェアブランド「Filling Pieces(フィリングピース)」デザインの公式モデルのほか、デザイン規定に沿ったものであれば私物のスニーカーの着用も認められる。 規定デザインは、白のソールに黒または濃紺のアッパー、素材はスムース仕立ての本革か合成皮革となる。 KLMでは、航空業界では制服としてスニーカーが受け入れられつつあるとし、働きやすい職場環境とサステナビリティの推進を図る施策の一環として、スニーカーの導入を検討。2023年に実施したテストプログラムでは、スニーカー着用で客室乗務員のウェルビーイング(心身の健康・幸福)の向上が認められたとして、正式に採用が決まったという。 日本の航空会社では、札幌市に本社を置くエア・ドゥ(ADO/HD)が1998年12月20日から1999年12月19日まで着用した初代制服で、サロペットとスニーカーの組み合わせを採用。現行制服でスニーカーを採用している航空会社では、2020年に就航した日本航空(JAL/JL、9201)傘下の中長距離国際線LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)などがある。
Tadayuki YOSHIKAWA