【珍事】巨人の投手交代認めなかった審判団が判断覆す「勘違いした」阿部監督「人間ですから…」
<巨人3-2広島>◇30日◇東京ドーム 巨人の投手交代を2度も認めなかった審判団が、判断を覆す珍事が起こった。6回途中に先発菅野に代わって登板した左腕・高梨が広島堂林を空振り三振に打ち取り、2死二、三塁とした直後、マウンドに杉内投手チーフコーチが向かった。ワンテンポ置いてベンチを出た阿部監督が投手交代を告げた。しかし審判団が本塁付近に集まり協議し、巨人ベンチに交代できない旨を説明。高梨が続投と思われたが、再び協議し交代が認められた。 【写真】高梨が降板しようとして審判団からストップがかかる 責任審判の川口審判は「お待たせいたしました。申し訳ありません。ピッチャー交代させられないと勘違いしたのですが、ピッチングコーチが(ベンチに)帰っていないので、交代させられますのでピッチャー交代致します」と場内アナウンスで謝罪とともに説明。ベンチに再び説明にいくと、阿部監督は「ほら~」とニンマリ返した。一転して登板が認められた船迫は、代打の代打・松山を申告敬遠で満塁策をとり、次打者・石原を遊ゴロに仕留め切り抜けた。 「投手交代失敗」は6月23日中日広島戦で起こっていた。中日立浪監督がワンテンポ遅れて交代を告げたが、マウンドの大塚投手コーチがベンチに戻っていたため認められなかった。ルール上、マウンドに向かった監督もしくはコーチがファウルラインを越えて戻った場合、交代が認められない。 7回にも、回またぎしようとマウンドに上がった船迫に対し、広島が代打二俣を告げると、左腕・中川にスイッチするため阿部監督が交代を告げた。しかし、ここでも認められず、すぐに覆して「代打を告げられていたので大丈夫です」と投手交代が認められた。試合中断し審判団が繰り返し判断を覆す一幕に場内は騒然となった。 試合後、阿部監督は「こっち側がちょっとビックリしてしまって…。あれ、そうだったっけな、みたいな(笑い)。でも、審判の方も人間ですから。たまには間違えもありますよ。間違いを認めてね、しっかりすみませんという事も試合中に仰っていただいたので」と、理解を示した。