盛り土に校舎や体育館が立つ中学校、震度6以上の地震で一部崩落の危険性…補強工事へ
鹿児島県薩摩川内市の平成中学校の敷地の一部が、震度6以上の地震で崩落する危険性があることが分かった。盛り土で造成され、校舎や体育館が立っている。市教育委員会は近く補強の準備に取りかかる。
市教委によると、盛り土は学校の北側で、校舎の一部と体育館の一部が盛り土の上にある。雨などの影響で崩落する危険はないとしているが、震度6以上の地震だと崩れる恐れがあるという。
盛り土の高さは最大5メートルで、校舎や体育館の下には、それより長い14メートルのくいが施工されているため、「盛り土が崩落しても、直ちに校舎などに影響があるとは想定されない」としている。
補強に関わる調査と実施設計は2500万円を見込んでおり、市は費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の市議会定例会に提案している。土の性質や地下水位などを調べ、今年度中にも実施設計を行い、来年度以降、工事に入る方針。
市教委は学校を通じて保護者らに文書を配布、説明会を開くことにしているという。