中古お宝探訪 知られざる「単品アイアン」の世界・ウェッジ編
例えば、ピン「G430アイアン」(2022年)には少しグースがある。ストレートネックの単品ウェッジと組み合わせるよりも、セットもののウェッジとのつながりが良いと思う。ロフト45度から、50、54、58度のモデルが用意されている。それぞれ1万円台後半で見つかるだろう。 ピン「G410」(2019年)や「G700」(2018年)、グローブライド「オノフ 赤」(2020年)、ダンロップ「ゼクシオ エックス」も7000円前後で見つかった。どれもアベレージゴルファー向けのお助け機能満載のウェッジだ。
悪くないぞ AWまで“セットもの”
アイアンセットにあるAWの有効活用をおススメしたい。ピン「i230」(2023年)にはUWというロフト角50度の番手がある。フルショットする機会が多いロフトなので、「アプローチでAWはあまり使わない」という方なら、アイアン感覚で使える。中古では1万円台中盤で見つかった。
国内女子ツアーで人気のダンロップ スリクソンZXシリーズ。こちらもAWをラインアップし、SWまである。2段ソールでダフってもヘッドの抜けが良いと好評。AWでもそのソールが継承されているので使い勝手は良いだろう。AWほどではないが、SWもソール形状が近く同じフィーリングがある。「ZX5」(2020年)で1万円前後が相場だ。 単品ウェッジにもアベレージゴルファー向けモデルが増えてきたが、やっぱり「カッコいいから!」とアスリート用ウェッジをキャディバッグに入れ、苦労しているゴルファーを見かける。しかし、アイアンセットのウェッジはソール幅がしっかりあり、ロフト的にも、バウンス的にも、アイアンとのつながりがしっくりくる。シンプルに攻めたい、やさしさを求めたいなら今一度チェックしてほしい。その際はシャフトのチェックをお忘れなく。見栄よりも、スコアを大切にしてみてはいかがだろう。(文・田島基晴)