小学校校舎を活用して村役場に 奈良県下北山村 ギャラリーや診療所も併設
奈良県下北山村の村役場庁舎の移転改修が完了し、新庁舎での業務が始まった。 昭和11年に建設された旧庁舎の老朽化に伴い、耐震性の問題が顕著となり、旧村立下北山小学校舎を新庁舎として活用することに。令和5年6月~6年3月下旬に改修工事が行われ、総工費は約8億3247万円。 鉄筋コンクリート造3階建てで、このうち1、2階を庁舎として使う。内装には村産の杉やヒノキなどをふんだんに使用。村民の憩いの場となるようソファやテーブルを設置し、1階には村民ギャラリーも併設した。ギャラリー名は、地域の方言で「自分の家」という意味の「げーとこ」とした。 運動場は約50台分の駐車スペースとなり、体育館は集会所や公民館の役割を担うほか、7年度には敷地内に診療所もオープンする予定。 5日には開庁式が開かれ、自治会関係者をはじめ約30人が出席。南正文村長は「これまで以上に地域から愛される役場を目指し、職員が一丸となって、『住みたい』『住んでよかった』と思われる村の実現に取り組みたい」と意欲を示した。