累計刊行部数800万部 “世界で一番読まれている” 美術の名著『美術の物語』のポケット版が新装で発売
河出書房新社から新たに発売される『美術の物語 ポケット版』は、エルンスト・H・ゴンブリッチ著の美術史の名著を、より携帯しやすい形で再構成した書籍だ。 【写真】書籍としては異例の2本のしおり紐をセット 『美術の物語 ポケット版』 『美術の物語』は、原始の洞窟壁画から現代の実験的な芸術に至るまでの美術史を、一つの物語として描き出している。この書籍は、特に美術入門書としても評価が高く、分かりやすい文体と豊富な図版により、美術史の全体像を楽しく理解することができる。ラスコーの洞窟壁画から現代アートまで、時代を超えた美術の流れを一冊で網羅しており、美術を深く知るための基本書としても最適だ。 オリジナルの大判版が688ページだったのに対し、ポケット版では1048ページに増量されている。それに対し、書籍のサイズは新書に近いコンパクトなサイズ(天地186×左右110mm)で、重量も750gと軽量化されている。これにより、日常的に持ち歩き、気軽に読むことができるようになっている。 本書では、本文内のテキストと図版を分割して構成されている。テキスト部分は全501ページにまとめられ、薄く強度のある紙を使用しているため、読みやすさが保たれている。図版部分は全448ページにわたり、発色の良い紙を使用してカラーで再現。図版は、単ページもしくは見開きページ単位で掲載されており、美術作品を鮮明に楽しむことができる。また、読者がテキストと図版を交互に参照しやすいように、特別に2本のしおり紐がセットされている。1本はテキストページに、もう1本は図版ページに使用することで、簡単にページを行き来しながら読むことができます。 ポケット版には、エルンスト・H・ゴンブリッチの孫であるレオニー・ゴンブリッチによる序文が新たに追加されている。オリジナル版をすでに読んだことがある読者にも新たな発見がある内容となっている。オリジナル版の魅力をそのままに、さらに携帯性と実用性を高めた一冊、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
リアルサウンド ブック編集部