バレー荒木彩花選手、度重なる故障も代表復帰「メンタル面で成長できた」…「日本の壁」に
バレーボールの強豪国が集うネーションズリーグ福岡大会が4~16日に北九州市で開かれ、日本代表は、すでにパリ五輪出場を決めていた男子に続いて女子もその切符を手にした。福岡大会で日の丸を背負って躍動した九州出身選手の五輪メンバー入りが大いに期待される。(崎田良介、緒方裕明) 【表】パリ五輪のバレーボールの日程
荒木彩花選手(22)久光スプリングス
度重なる故障でどん底を味わった大型ミドルブロッカーが、地元で見事な復活を印象づけた。
福岡県出身で東九州龍谷高(大分)から久光スプリングスに入団。1メートル84の長身を生かし、Vリーグ3年目の2022~23年シーズンにブロック賞とスパイク賞を獲得した。しかし、代表デビューとなった昨年のネーションズリーグで右足首を負傷。今年1月には左手を骨折し、23~24年シーズンは10試合わずか5セットの出場にとどまった。
久光の仲間らにも支えられ、代表にも復帰し、「つらい時期だったが、メンタル面では成長できた」。福岡大会の全4試合にスタメン出場し、強気のブロックと速攻で貢献した。「日本の壁」としてライバルの前に立ちはだかる。