【ONE】KNOCK OUT王者バズーカ巧樹がダウン応酬の激闘も判定負け
ONE Friday Fights 54 2024年3月8日(金)タイ・ルンピニースタジアム 【写真】ノンタキットの右ストレートに左フックで対抗するバズーカ ▼第2試合 64.8kg契約 ムエタイ 3分3R 〇ノンタキット・トー・モースィー(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym) [判定3-0] ×バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者) バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。2022年からは精彩を欠いたが、2023年6月の『鉄拳』で豪快KO勝ちを飾り復活。9月には良太郎との王座決定戦を延長戦の末に制して二階級制覇を達成した。12月にはマルコス・リオスを迎え撃ったがTKO負けを喫している。戦績は29勝(11KO)11敗3分。 ノンタキットは2023年9月に『ONE Friday Fights 31』で初参戦。オーストラリアのリバー・ダスに判定負けを喫し、10月の『ONE Friday Fights 38』ではイタリアのレニー・ブラジにKO負け。相手の攻撃をもらいながらもどんどん前へ出て左右ミドルを蹴り、ヒジを打って来るファイタータイプ。連敗中とはいえヒジを使って来るためバズーカにとって油断ならない相手だ。戦績は67勝17敗。 バズーカはレフェリーチェックでノンタキットと額を付けてのにらみ合い。1R、右ローをしっかり当てて行くバズーカは左へ回り込んでいく。前へ出るノンタキットの右ストレートが直撃。バズーカはクリンチ。ノンタキットにヒジを見舞って離れたバズーカは、左ハイ空振りからのバックハンドブローでダウンを奪う。その後は右カーフを連発するバズーカ。ノンタキットの右ミドルはキャッチして崩しに行くが、ノンタキットは崩れない。バズーカはノンタキットの右にジャブを合わせるが、ロープにもたれかかって蹴りを出したところで蹴り足をつかまれ、引き寄せられての右フックをもらってダウンを奪い返される。 2R、ノンタキットの右ミドルをキャッチして、崩しながら攻撃するバズーカ。サウスポーにスイッチしての左インローも見せる。ノンタキットの右ミドルをかわしながらローを蹴るバズーカは、組み付くとヒジを見舞うが、ノンタキットの右ミドルをかわそうと後退した時にバランスを崩して右ストレートでダウンを喫する。一気にヒジと右ストレートでラッシュをかけるノンタキットだが、バズーカも強気に打ち合う。ヒジの打ち合いで両者流血。バズーカは蹴り足をキャッチしての右ストレート、バックハンドブロー、バックスピンエルボーと反撃。 3R、ノンタキットはいきなりの左ハイをヒット。バズーカは右カーフを蹴り、両手で同時にパンチを打つ。ノンタキットの右ミドルに右ストレート、バックハンドブローで応戦するバズーカだが、ノンタキットの右ミドルをかわすため仰け反ったところへノンタキットが飛びヒザ蹴り。ノンタキットにヒジを見舞われると、バズーカは腰を振って挑発。バズーカは逆転を狙って右ストレートを打っていくが、ノンタキットの右ハイをもらって大きく後退。 バズーカはカモンゼスチャーも見せるが逆転の一撃を当てることは出来ず、判定負けを喫した。
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