「GW後に遅刻や休み増える子」親子で乗り切る方法 生活リズムを戻すための習慣や声掛けとは
■遅刻でいろんな物事がうまくいかなくなる 学校の先生の中では有名な話ですが、「遅刻が多い学校ほど、いろんな物事がうまくいかなくなったり、乱れてしまう」というものがあります。遅刻は、いろんな問題につながってしまうということです。 例えば、遅刻によって学校の授業に置いていかれてしまうかもしれません。朝起きるのが遅くなって、健康的な生活が送れなくなり、病気がちになってしまうかもしれません。友達同士で話す時間が少なくなって、友達関係がうまくいかなくなるかもしれません。
1時間目にとても面白い出来事があったとしても、遅刻してしまったら、その面白さを共有できませんよね。こんなふうに、遅刻をすると、さまざまなマイナス要素が生まれてしまうものなのです。 そのため、遅刻はできる限りしないほうがいいのです。内申点や、授業についていけるか、といったこと以上の意味が、そこにはあるのです。 ちなみに、東大受験の指導をしている塾の先生からは「遅刻をしている受験生ほど落ちやすく、しない受験生ほど合格しやすい」という話もよく聞きます。
とはいえ、「遅刻しないように、親が厳しく指導するべきだ」とは思いません。あくまでも本人が自分の意思で「遅刻しないようにしなきゃ」と思えることのほうが重要です。 遅刻のデメリットについてしっかりと親御さんが話し、「あなたさえよければ、お母さんが朝起こすけど、どうする?」と聞いて、了承をもらえた場合に、朝遅刻しないように起こしてあげるようにしましょう。それまでは親御さんのほうで、夜に部屋を暗くして、朝にカーテンを開ける、ということをさりげなくやってあげるといいと思います。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当