「性別は2つ」「女子スポーツから男性締め出す」トランプ氏のLGBT論、大統領選に影響
■民主議員からも「極左に迎合」
ハリス氏の敗北について、民主党のトム・スオッツィ、セス・モールトン両下院議員は「誰かを差別したいわけではないが、生物学的な男性が女子スポーツに参加すべきではない」「民主党は極左に迎合するのをやめなければならない」などとニューヨーク・タイムズに語った。
トランプ陣営は選挙期間中、ハリス氏がトランスジェンダーの受刑者の性別適合医療に公費投入を認めると発言した過去の映像をCMで放送し続けた。フットボール中継の合間などに頻繁に流れたこのCMは「カマラ(ハリス)の課題は『彼ら』であって、『あなた』ではない」と結んでいた。CNNによると、このCMのために2000万㌦以上が投じられた。
MSNBCテレビの司会者で、本来トランプ氏に批判的なジョー・スカボロー氏は6日の番組で、こう指摘した。
「あのCMはこれまでに放送されたどのCMよりも大きな影響力を持っていた」「地方の人も、ヒスパニックや黒人の若い男性も、みんな理解した。ハリスはリベラル過ぎた」(渡辺浩)