来日307試合目の初先発で8回2失点、ソフトバンク・モイネロが中6日でフル回転へ 黒星なんの!小久保監督「収穫です」
◆オリックス2―0ソフトバンク(30日、京セラドーム大阪) 今季から先発に転向したモイネロが、オリックス相手に8回3安打2失点の好投を見せた。セデーニョの一発に泣き、打線も零封負けを食らったが、小久保監督は「収穫です」と強調。それは負け惜しみでも、強がりでも決してない。 ■モイネロ立ち上がり〝省エネ〟緩急投球でオリックス打線沈黙【動画】 「初めての先発のチャレンジで最初の登板であんな投球をしてくれたら、もう、ね。十分先発の役割を果たしてくれた」 指揮官の絶賛は、大げさではない。最速152キロの直球を軸に、スライダーとカーブ、さらに昨オフから磨いてきたチェンジアップとのコンビネーションが光った。立ち上がりの2イニングはわずか16球で抑え、4回まではパーフェクト投球。5回1死一塁からセデーニョに右中間席へ2ランを許したが「カウント2ボールからだった。単純に悪いカウントになったのが良くなかったと思う」と冷静に振り返った。 ただ、完璧に捉えられたのはその一打くらいで、四球も一つにとどめるなど90球で8回を投げ切った。「内容としては自分でも満足」と本人が言えば、倉野投手チーフコーチも「期待以上。本当に初先発とは思えない素晴らしい投球」と絶賛。同コーチは「その予定になる」と今後も中6日の先発ローテーションに組み込む方針も示した。 来日から昨季までの7年間で、306試合登板はすべて救援。2020年は40ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得した左腕が、先発への適性を存分に示したことは、4年ぶりの優勝を目指すチームを明るく照らす。
西日本新聞社