有害物質シクロヘキサンを海に放出へ 口之島沖で座礁 韓国船籍のタンカー
鹿児島テレビ
2024年4月、鹿児島県十島村の口之島沖で座礁した韓国船籍のタンカーに積まれている有害物質シクロヘキサンが、6月5日午前9時ごろから海に放出されることになりました。 2024年4月16日に十島村の口之島沖で座礁した韓国船籍のタンカーについては 現在、撤去作業が進められています。 タンカーに積まれている有害物質シクロヘキサンは無色透明の液体で、揮発性があり、吸い込むと鼻や喉に刺激があって、頭痛やめまいなどの症状を引き起こすとされています。 第10管区海上保安本部によりますと、撤去作業を進めていたサルベージ会社では、シクロヘキサンの抜き取りを検討していましたが、船体が2つに割れ、安全に作業を行うことが難しくなったことから海上への放出を決めたということです。 すでに県や十島村などの自治体や、地元の関係者などの合意を得ていて、環境への影響や安全面に配慮したうえで、6月5日午前9時ごろから放出を行う予定です。 安全確保のため、10管本部でも巡視船や航空機による現場周辺の監視を行うほか、付近を航行する船舶には、周辺海域に近づかないよう呼びかけるということです。
鹿児島テレビ