大谷、山本について語るベッツ（カメラ・村山　みち通信員）

◆米大リーグ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ　メッツ―ドジャース（１６日、米ニューヨーク州ニューヨーク＝シティフィールド） 　ドジャースのＭ・ベッツ内野手（３２）が１６日（日本時間１７日）、リーグ優勝決定シリーズ第３戦の敵地・メッツ戦に「２番・右翼」で先発出場する。試合前に公式会見に臨み、ド軍の日本人コンビを“ムーキー節”で絶賛した。 　１７日（同１８日）の第４戦に先発する山本由伸投手（２６）と１年間を過ごしてみての印象を聞かれると「最高だね。本当に最高。彼の仕事を進め方は本当に素晴らしいよ。中でも俺が一番好きなところは彼が落ち込まないところだ。彼はチームメートたちと一緒に興奮するが、もし彼がうまく投げられなかったり、何かが起こったとしても彼は気にしない。彼は本当に集中し直して自分の軌道に戻る」とたたえた。 　実際に山本はパドレスとの地区シリーズ第１戦で３回５安打５失点ＫＯを喫したが、２勝２敗で迎えた最終の第５戦で５回２安打無失点の快投。ダルビッシュとの日本人先発対決を制し、チームのリーグ優勝決定シリーズ進出に大きく貢献した。ベッツは「多分ポストシーズンが始まった頃の彼は少しナーバスだったと思うけど、その後の彼はどれほど試合を支配できるかあなた（記者）も見ただろう。だから俺は彼がうちのチームにいてくれてうれしいよ」とほほ笑んだ。 　もう一人の日本人選手、大谷翔平投手（３０）に関しては「野球以外ではどんな人？」という質問が飛んだ。「彼は普通の人だよ（笑い）。あなた（記者）や俺と同じような普通の男。ただ彼は俺らができないような“スーパーパワー”を持っているんだ。まあ、違いはそれくらいだね。他の人たちと同じように仕事をする普通の男。彼のやることが人とは違うと説明できればいいんだけど、人と違うことはやならないんだ」と表現した。 　大谷のユーモアセンスについては「彼は会話の中でちょっとした一言を言うんだ。ときどき彼が話し始める時があるんだけど、ちょっと急ぎすぎるんだよね。だけど、彼がそれを理解すると、彼のそのちょっとした言葉が飛んでくるはずのないところからビュンって出てくるんだよ。でも、それ以外の点ではショー（大谷）はとてもクールで落ち着いていて冷静沈着だ。彼はただ座ってリラックスして自分のやることをやっているんだ」と明かした。